ニュージーランドで人気のトレッキングルートのルートバーントラックは、通常2泊3日かけて氷河地形の山岳地帯の景観を楽しみながら縦走できるグレイトウォークの山道として知られていますが、その道のりの中で最も標高の高い峠であるハリスサドル/Harris Saddleまでクイーンズタウンから日帰りで行って来ました。長い一日となりましたが、NZのトレッキングの醍醐味である氷河が作り出した渓谷、原生林の森、澄み切った渓流などをズーット眺めながらの充実の一日でした。
- クイーンズタウン発着でルートバーントラックの中間点のハリスサドル/Harris Saddle+コニカルヒル/Conical Hillまでの一日トレッキング
- ルートバーントラックのルートバーンシェルターからハリスサドルまでの基本的トレッキング情報
- ルートバーンフォールス・ハットからハリスサドル、コニカルヒルまでのトラック状況、絶景ポイントが分かる動画と体験レポート
- ルートバーン・シェルター/Routeburn Shelterからハリスサドル/Harris SaddleまでのGPXデータ付きダウンロード可能トラックマップと高低差表
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クイーンズタウン発着でルートバーントラックの中間点のハリスサドル/Harris Saddle+コニカルヒル/Conical Hillまでの一日トレッキング
ルートバーントラックのルートバーンシェルターからハリスサドルまでの基本的トレッキング情報
ルートバーンフォールス・ハットからハリスサドル、コニカルヒルまでのトラック状況、絶景ポイントが分かる動画と体験レポート
ルートバーン・シェルターから歩き始めて、およそ2時間半ほど歩いて
ルートバーンフォールス・ハットまでやってきた後、
少し休憩後再びハリスサドルめがけて
ルートバーンフォールス・ハットを出発していきます。
このハットにはシーズン中管理人がその日のトラック状況や天気予報を
掲示板に書いてくれているので、それを確認後出発していきます。
もし道中の天気が雨模様や、強風が予想されていれば、
サドルへ行くことは断念しましょう。
ルートバーンフォールス・ハットからハリスサドルにかけては
森林限界線を越え、木陰などはまったくなくなり、
年間降雨量も4000mmを超える豪雨地帯に入っていきます。


ルートバーンフォールス・ハットまでの
ルートバーン・シェルターからの道のりは踏み固められた、道幅もある
整備されたトラックが大半でしたが、
ルートバーンフォールス・ハット出発してからは
氷河が通り過ぎて行ったあとの谷間の山岳路になります。
早速ハットを出ると岩肌の急な階段を上っていきます。


ルートバーンフォールス・ハットからハリスサドルにかけては
大きな氷河谷の中を歩いていきます。
道しるべはオレンジ色のポールですが、
谷間には背の高い樹木や大きな岩壁、小山などが無いので
基本的に細いトラックがズーット続くのが見晴らせるでしょう。
先行者やハリスサドルからやってくる人を前方に見つけられ、
トラックを見失うことはまずないでしょう。
この谷間を歩いているときも是非前方だけではなく、
ほぼ270度は切り立った山壁に取り囲まれているのが見回してみると分かります。
この谷間の道のりには11月-1月ぐらいに、
マウンテン・デイジーなどのNZ固有種の高原の花が咲き乱れます。


谷間のほぼ平らなトラックから
ハリスサドルに向けて山肌を斜めに登っていく坂道になっていき、
眼下にはその谷間が広がって見られるようになっていきます。
この辺りの景色は実際行って、見た人でしか実感が湧かないと思いますが
壮大な景観を見晴らしながら歩いて行けます。
トラック自体は細くて大きめの岩の砂利道、もしくは
階段に変えられているところも出てきます。
しばらく緩やかなスロープを登っていくと
レイクハリスの湖面が見えてきます。


レイクハリスの湖面が見え始めるとこの日の行程では
最も標高の高いトラック部分に差し掛かったことになり
それまで登ってきた谷間、遠くには
ルートバーンフォールス・ハットのある谷底まで見晴らせるようになります。
この景観がとても爽快です。
けれどこのあたりのレイクハリスを見下ろすトラックは
実際崖っぷちの、柵などのないトラックです。
写真を撮ったりするときはしっかり立ち止まって写真を撮りましょう。


レイクハリスを横目に歩いていくと
やがて進路方向が西に曲がるようになって
それまで見えることがなかった西側の山並や
コニカルヒルの山肌が前方に見えて来ます。
その山並みはホリフォード渓谷を挟んだ
フィヨルドランド国立公園の山並みになり、
山頂付近には夏にも消えない万年雪、氷河を頂いた山々になります。
このハリスサドルに近づくにつれ、
サドルを抜けてくる風が強まるかもしれません。
また標高は1200mぐらいなので、さすがに
夏でも風があれば体感温度はかなり下がるでしょう。


ハリスサドルには避難小屋(Shelter)があって、
通常ここがルートバーントラックを歩く人たちの
ランチタイムでの休憩場所です。
標高は1255m。
シェルターは2つありますが、
一つは個人でルートバーントラックを歩いている人用、
一つはUltimate Walk主催のガイドウォーク参加者専用になります。
どちらにもトイレはあります。
この裏の標高1515mのコニカルヒルまで
1-2時間ほどかけて往復するのが人気ですが、
みんなこのシェルターに荷物は置きっぱなしにして
カメラだけ持ってコニカルヒルに向かってます。


コニカルヒルにはとても、とても急な岩肌の山道を登っていきます。
ほとんどの部分が見上げる場所によじ登っていく道のりです。
下りのほうが時間がかかるかもしれません。
このコニカルヒル山頂は360度の視界が広がるところですが、
逆に全方向から風が通り過ぎる山頂にもなります。
また、雲も谷から吹きあがってくるところです。
ハリスサドルですでに風が強い場合、視界が悪い場合は
登っていくのを断念しましょう。
コニカルヒルに登って、強風と雲が次から次へと通り過ぎていく中
景観を楽しんだあと、下りの途中、山頂近くで珍しい小鳥に遭遇できました。
Rock Wren / ロック・レン という
NZの南島の森林限界を超えた山岳地帯の岩場にだけ生息する
絶滅危惧品種の小鳥です。
この小鳥に出会えたこともこの日一日を最高に楽しめたトレッキングとなりました。




ルートバーン・シェルター/Routeburn Shelterからハリスサドル/Harris SaddleまでのGPXデータ付きダウンロード可能トラックマップと高低差表
クイーンズタウンから日帰りでルートバーントラックを歩く場合、
通常多くの人はルートバーンフォールス・ハット/Routeburn Falls Hut まで
行って引き返すのが一般的ですが、
その先に更に氷河地形の典型的な素晴らしい渓谷が広がります。
この景色を日帰りで堪能できたのですが、
これからこのルートバーントラックを2泊3日掛けて歩く人は
是非この辺りの景観もじっくり楽しみながら歩いていただきたいものです。
誰もがこのルートバーントラックを歩く人は、
その日初めて歩く人で、重たい荷物をしょって歩きます。
そしてほとんどの人が歩き始めると、とにかく目的地へと
ひたすら歩くことだけを考えていると思います。
周りの景観など目に入らず、足元にばかり注意が行って、
黙々と下を向いて歩いていると思います。
このルートバーントラックでの2泊3日の中で2日目にあたる
この道のりがやはり最大のハイライトになるのですが、
どうしても山小屋を出発してからはほとんどの人が
ランチタイムに休憩することになるハリスサドルだけで、
やっと周りの景色を楽しむ時間になると思います。
しかし、実際重たい荷物を持ちながらの移動も
距離的なものや高低差的なもの、トラックの状況を考えても、
この2日目は一般的に5-6時間で歩けます。
ハリスサドルだけが絶景を楽しめる場所ではなくて
この2日目のルートは天気が良ければ、出発してから次の山小屋に到着するまで
ハイライトが連続すると思っていただきたい。
だから歩きながらも時には周りの山肌を見上げたり、見回したり、
写真を撮ったり、前方ばかりでなく時には振り返ってみたり、
時には休憩がてら荷物もおろしてのんびりすることをお勧めします。
5-10分ぐらい立ち止まってみても到着時間はほとんど変わりません。
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