NZへ冬の6月、7月、8月にやってきたなら日本では見れない星や星座を是非その目で見て下さい。星空が有名なテカポに行かなくても、街灯がある町の中からでも、月明かりのある夜でも、光り輝く1等星を含める星だから肉眼で確認できる4つの星を紹介します。
日本では見れない南十字星、カノープスを肉眼で見る
南十字星 / Southern CrossはNZの冬では夜明け前に最も見つけやすい。
サザンクロス/南十字星の4つの星は
2つの1等星=アクルックス/Acrux、ミモザ/Mimosaを含めるけど
天の川・銀河の最も濃い部分の中にあって、新月などの夜には
そのたくさんの天の川の中の星に紛れてしまって見つけにくくなります。
だから、逆に町明かりや月明かりがあるほうが見つけやすくなります。
また、NZの冬の6月~8月の夜明け前の時間には
南の方角の低い高度に十字架が逆さまに地上方向に突き刺さるように見つけることができます。
南十字星 / サザンクロスをクイーンズタウンで7月30日の日の出一時間前のAM07:05に撮ったイメージ
南十字星/サザンクロスについての日本語ウィキペディアはこちら
カノープス / Canopus が見れると長生きできる
カノープスは全天で2番目に明るい恒星の一等星で、
日本では地平線ギリギリの2度~3度ぐらいまでしか上らないので見ることはできない星
となっていますが、
南半球のNZでは一年中沈まない周極星となって、
そしてかなり高度の高い位置に光り輝いています。
だからこのカノープスも町明かりがあっても、薄曇りの夜でも南十字星と同じく見つけることができるでしょう。
NZでも肉眼では確認しにくいけど写真には撮ることができる大マゼラン星雲、小マゼラン星雲
南十字星とカノープス、そして大マゼラン星雲、小マゼラン星雲をクイーンズタウンで7月30日AM06:40に撮ったイメージ
南十字星=地表近くの右下に十字架の形が逆さまになっている4つの星が南十字星。
その右側には南十字星を見つけるときの指示星となる一等星のケンタウルス座α星とβ星が輝いています。
カノープス / Canopus=イメージの左上の一番明るい星がカノープス
大マゼラン星雲、小マゼラン星雲=イメージの中央上に靄のように白い塊が大マゼラン。さらに右上のかなり薄い白い一群が小マゼラン星雲。肉眼では確認できないけど、写真に撮ったらこんな感じで確認できます。
無料星座アプリのStar Walk 2 で7月30日AM0630にクイーンズタウンで見える星を事前にチェックしていました。
Star Walk 2 アプリのグーグルプレイストアーはこちら
日本でも見れるけど、NZで見るのが面白い星
オリオン座、シリウスは日本で見るのと上下逆に見れるのが面白い
NZではみんながよく知っている星、星座として
北極星、北斗七星、カシオペア座などは見ることができませんが、オリオン座は見れます。
そして太陽を除けば恒星の中では最も明るい
1等星のシリウス / Siriusも見ることができます。
オリオン座は
赤い1等星ベテルギウス;Betelgeuseと青白い1等星リゲル;Rigelの2つの1等星と
2つの2等星が四角に囲む形で見れて、
かなり街の明かりや月明かりがあっても見つかるでしょう。
星に少しでも興味がある人ならその形で”オリオン座”というのが分かるでしょう。
このオリオン座の近くにシリウスが見れます。
NZでこのオリオン座とシリウスの星を見ると
上下逆さまになってみることになります。
日本でオリオン座の形を見慣れているなら
このNZでオリオン座を初めて見ると”何かが違う”という思いが頭の中をよぎるはずです。
是非NZにやって来てこの感覚を体験してみて下さい。
オリオン座とシリウスをクイーンズタウンから東の空に7月30日の日の出前1時間半前のAM06:35に撮ったイメージ
シリウス=イメージの右上の一番光り輝いている星がシリウス
Star Walk 2 アプリでの7月30日AM0640のクイーンズタウンから東方面に見れるオリオン座とシリウスの星
スバル/昴はマオリの新年を祝う星、6月下旬から冬にかけて夜明け前に見るのが良い。
NZの冬の朝にオリオン座を見つけたら、
是非その近くに見れる昴/スバルを見つけてみて下さい。
1等星は含まれないけど、たくさんの星が集まっている星団なので肉眼でも見つけることができるでしょう。
昴はNZでは特別な星で、マオリの新年を祝う星とされていて、
2022年からその日は祝日となってます。
マオリ語ではマタリキ/Matariki と呼ばれていて、
その祝日の日も同じマタリキの日と呼ばれています。
NZでは6月下旬ぐらいから明け方の東の地平線から上って来て、
北へと低い軌道で西へと移動していきます。
日本ではかなり高度の高い位置に見えるのとは違い地平線近くまでしか上がっていきません。
そして12月ぐらいまでの深夜にしか見れない星団になるので
NZの冬の6月、7月、8月にやってきたなら是非このスバルをNZで見ていてほしい星にもなります。
オリオン座とシリウス、そしてスバル/Matariki をクイーンズタウンから東の空に7月30日の日の出前1時間半前のAM06:35に撮ったイメージ
オリオン座=イメージの中央右側
シリウス=イメージの右端上部の明るい星
スバル/Matariki=イメージの左下のいくつかの星が集まっているのがスバル、Matariki、プレアデス星団(Pleiades)
木星/Jupiter=イメージの中では最も明るい、左上部の星は木星