NZマオリの新年を迎える星、マタリキ Matariki撮影手順

NZでマタリキ Matarikiは6月下旬ぐらいから
早朝＝日の出の前、北東から北方面にかけて
地平線から最大でも30度ぐらいまで見上げた方角に
視力の良い人なら肉眼でも見える星団です。
旅行用の双眼鏡でもあれば見つけられます。　

マタリキ Matariki の星は
6月下旬ぐらいから3月ぐらいにかけてNZの夜空で
見ること、撮影することができます。

けれど、撮影に最適な月は8月から10月ぐらいでしょう。

マタリキが撮影、見える時間帯を月別にチェックしてみた。

• 6月、7月は
  マタリキが東の空に昇って来る時間が
  日の出（朝焼けが始まる）時間帯と重なって
  しかも地平線から10度ぐらいまでの角度に
  昇って来るまで山肌や外灯などが邪魔になるので、
  （それ以上の角度に昇ると同時に朝焼けで見えなくなるでしょう）
  早朝のわずかな時間帯しか撮影ができない。
• 8月
  真夜中の3時から6時ぐらいに撮影可能
• 9月、10月、11月
  夜中に（9月は24時、11月は22時ぐらい）に昇って
  早朝には朝日で見えなくなる
  （9月は06時ぐらいまで、11月は04時に北西に沈む）
  NZでは9月ぐらいから日の出時間が6時ぐらいになっていくため
  早朝の星空撮影時間が短くなっていきます。
• 12月、1月
  夜中の23時ぐらいから02時（26時）ぐらいまで撮影可能だろう。
  NZ、特にNZ南島では12月、1月の日の入りがPM21:30ぐらいになります。
  だからマタリキがすでに東の空に昇っていても、
  太陽光や夕焼けの光で22時30分ぐらいまで空は明るいのです。
  そして26時（AM02時）ぐらいには
  北西の地平線にマタリキは沈んでいきます。
• 3月
  日没直後の北西の空に見える。

NZのマオリにとって、マタリキの星が見え始める日を
新年の日としています。
2022年からこの日はNZの祝日になりました。(6月24日）
毎年この祝日の日付は6月下旬~7月にかけて変わります。

マオリにとってのマタリキの日は、
冬至を過ぎた最初の満月、もしくは新月の日となっています。

マオリにとってのマタリキの日は
日本の昔のお正月と同じようなお祝いの日です。

マタリキの日；新年を祝う=マオリ語で Mānawatia a Matariki

• Celebrating the present
  親戚や一族、そして友人が集まって
  その年の収穫を祝い、食べ物を分かち合う日
• Remembrance
  先祖やその年までになくなった人を偲ぶ日
• Looking to the future
  その年の植え付けを計画して豊作を祈願する日

このようなお祝いの日のマタリキの日には
イベントが各地で行われ、マオリ料理が振舞われる日になってます。

マタリキの星は
Pleiades プレアデスという星団です。

中国では”昴”の漢字が使われ
和名では”すばる”と呼ばれる星で平安時代から認識されていた。

すばるの名前が出てくる文章で特に知られているのは
清少納言の著した枕草子の第236段で
その一説は誰もが聞いたことがあるでしょう。