NZ南島で低くて、大きな半円の虹が見れる4つの理由と二重の虹の秘密

テカポの2重の大きな虹 NZ南島個人旅行
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NZ南島のドライブ旅行では雨の日でも絶景に出会えるチャンスがあります。NZ南島では雨の日には”低くて大きな半円の虹”が良く現れます。そして時には二重になっている虹も見れることがあります。その虹がNZ南島でよく現れる4つの絶対条件を教えます。

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ニュージーランド南島で「巨大で低い虹」に出会える4つの秘密と虹が現れる兆候が分かる気象現象

【高緯度】太陽の低さが、虹を「巨大」に育てる

ニュージーランド南島は、地球全体で見ると
「高緯度(南緯40〜46度付近)」に位置しています。

  • 理由:
    虹の大きさは太陽の高さ(角度)で決まります。
    緯度が高い南島は、日本に比べて年間を通して
    太陽の南中高度(最高に高くなる位置)が低いという特徴があります。
  • メカニズム:
    太陽の位置が低ければ低いほど、虹の中心が地面に近づくため、
    地上に現れる半円のアーチはより高く、より横に広くなります。
    この高緯度ならではの太陽の角度が、地平線をまたぐような
    大迫力のロングアーチを生み出す最大の理由です。
クイーンズタウンの西の空に架かる大きな半円の虹
クイーンズタウンの西の空に
架かる大きな半円の虹

【大きな湖がある山岳地帯】完璧な「スクリーン」と「水滴」が揃う場所

南島を代表する観光地(クイーンズタウンやテカポ、テアナウなど)には、
険しいサザンアルプスの山並みと、美しい巨大な氷河湖が広がっています。

  • 理由: 山岳地帯は天気が非常に変わりやすく、
    片方の空は晴れているのに、山の向こうでは
    激しい通り雨(シャワー)が降っているという状況が頻繁に起こります。
  • メカニズム: 湖があることで大気中の水分(湿度)が適度に保たれ、
    虹の原材料となる「質の良い大きな雨粒」が常に供給されます。
    さらに、背景にそびえる深い緑の山や暗い雨雲が
    天然のスクリーンとなり、クリアな空気の中で
    七色の光がこれ以上ないほど鮮やかに浮き上がります。
テアナウ湖の上空に架かる半円の虹。6月19日AM0935撮影
テアナウ湖の上空に架かる半円の虹。
6月19日AM0935撮影

雨雲が手が届くほどの低い高度に発生する

雨雲が目の前にある:
NZの山岳地帯では、雨雲(層積雲など)が非常に低い高度
(地上数百メートル)を漂います

普通の平地では遠くの雨雲に虹がかかりますが、
NZでは自分のすぐ目の前を流れる低い雲の中で
雨が降っていることが多いため、虹が圧倒的に
近く、低く感じられるのです。

クラウンレンジの峠道で大きな虹を、しかも2重に架かるの虹を見下ろせた
クラウンレンジの峠道で
大きな虹を、しかも2重に架かるの虹を
見下ろせた

NZ南島の観光地は空気が圧倒的に澄んでいる

NZは日本などの工業地帯に比べて大気中のチリや微粒子(エアロゾル)が
非常に少なく、空気がクリアです。

  • 空気が澄んでいると、太陽光が途中で散乱されずに
    強いまま雨粒に届きます。
  • そのため、虹の色(赤から紫まで)がぼやけず、
    境界線がはっきりとした濃く鮮やかな大輪の虹が
    出現しやすくなります。
フィヨルドランド国立公園の中のミラーレイクでとても低い位置に架かる半円の虹
フィヨルドランド国立公園の中の
ミラーレイクでとても低い位置に
架かる半円の虹

日本でいう「夕焼けは晴れ、朝焼けは雨」はNZでも同じ

ニュージーランド(NZ)でも昔からの天気のことわざで
“Red sky at night, shepherd’s delight.
Red sky in morning, shepherd’s warning.”
(夕焼けは羊飼いの喜び。朝焼けは羊飼いへの警告。)
と言われ、朝焼けは雨になると言われています。

朝焼けは雨のサイン、虹が現れる兆候を示している。

朝焼けが見えているということは、
「東の空は晴れている(太陽が出ている)が、西からは
すでに雲が迫っている」状態を意味するため、
数時間後にはその西の雨雲が頭上に達し、
雨が降り出す可能性が非常に高くなります。

だから午前中に(太陽が高度を上げない時間に)、
西の方向に向かうと虹が出現する場所に近づいて行ける

ということになります。

クイーンズタウンの東の空に見られた鮮やかな朝焼け。6月21日
クイーンズタウンの東の空に
見られた鮮やかな朝焼け。6月21日
クイーンズタウン2月21日朝焼けの中に見られた大きな虹
クイーンズタウン2月21日
朝焼けの中に見られた大きな虹

NZ南島では二重の虹が鮮明に見られることがある。

「空気の純度」が光のロスを防ぐ

虹は、雨粒の中で太陽光が反射して届く現象です。

  • 通常の環境: 空気中に排気ガス、塵、砂埃などの粒子が多いと、
    光が雨粒に届く前、あるいは反射して目に届く前に
    散乱してしまい、色がボヤけてしまいます。
  • NZの環境: 四方を海に囲まれ、人口密度が低いNZ(特に南島)の
    空気は、世界でもトップクラスの透明度を誇ります。
    光が邪魔されずに真っ直ぐ届くため、本来は
    暗く消えやすい「2回目の反射(副虹)」の光もしっかりと目に届くのです。

「雨粒の大きさ」と「低緯度の太陽」

ダブルレインボーがハッキリ見えるには、雨粒の条件も重要です。

  • 大粒の雨: NZの南アルプス周辺では、急激な上昇気流によって
    比較的大きな雨粒が作られやすいです。
    雨粒が大きいほど、内部での光の反射が効率よく行われ、
    虹が明るく輝きます。
  • 低い太陽(緯度): 前述の通り、NZは高緯度のため
    太陽が低い位置にある時間が長いです。太陽が低いと、
    光が雨粒に対して理想的な角度で入り、虹が大きく、
    そして私たちの視線に近い「低い位置」に現れます。
    背景が暗い山肌だったりすると、コントラストが強まり、
    二本目がより鮮明に浮き上がります。

【豆知識】二重の虹は「色の並び」が逆!

もしNZ南島を周遊中に
ダブルレインボーを見つけたら、ぜひ色の順番をチェックしてみてください。

  • 内側(主虹): 外側が赤、内側が紫
  • 外側(副虹): 内側が赤、外側が紫(反射が1回多いため、色が反転します)
テカポのマウントジョン山頂から2重に架かる虹を見下ろせた。
テカポのマウントジョン山頂から
2重に架かる虹を見下ろせた。
ミルフォードサウンドへの道のり途中のミラーレイクではとても低い位置の虹が二重に架かっているのを見れた
ミルフォードサウンドへの道のり
途中のミラーレイクでは
とても低い位置の虹が二重に
架かっているのを見れた
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