クイーンズタウンから日本語ガイド付きツアーや個人ではレンタカーを使えば日帰りで歩けるお勧めのトレッキングコースとして知られるルートバーンフラット・ハットまでの道のりを10月4日に歩いてきた様子をレポートします。
クイーンズタウン発着ルートバーンフラットまでの日帰りトレッキング10月4日レポート
本来は3日間かけて縦走するルートバーントラックの一部分でも、一年中歩ける部分がルートバーンシェルターからルートバーンフラットハットという極上の渓流であるルートバーン川沿いの原生林の中の道のりです。
グレイトウォークとなるルートバーントラックは冬の間も歩くことができるのですが、ルートバーンフラット以降の標高の高いところは雪で閉ざされ、春先の9月~11月上旬までは雪崩も可能性の高い谷底を歩くことになる為一般の人にはお勧めできない道のりです。
けれど、グレノーキー側の入り口になるルートバーンシェルターからルートバーンフラット(標高700m)までならグレイトウォーク期間外(5月~10月)でも楽しんで歩くことができます。
ルートバーンシェルターからルートバーンフラットハットまでの道のり 10月4日2019年
ルートバーンフラットハットまでの道のり入口はクイーンズタウンから車で1時間半ほどのルートバーンシェルターという小屋から歩き始め、ルートバーンという小川を吊り橋で渡って原生林の森へと入って行きます。
ルートバーンフラットまでのトラックの大部分はNZの原生林が生い茂る森の中がほとんどです。
この原生林がNZでは80%以上が常緑樹です。
だから冬でもこの日の春先にあたる10月4日でも緑豊かな森の中を歩いて行けます。
10月4日はさすがにまだ冬の名残が色濃く残っていて、周りの山肌にはたくさん雪が積もったままなのですが、グレイトウォークが始まる10月末前のこの時期には地元の人がルートバーンフラットやルートバーンフォールスハットで1泊、又は2泊ぐらいする山小屋泊のトレッキングを楽しんでもいます。
ルートバーンというのはこのきれいな渓流の名前です。
この渓流を見下ろす森の中の道を整備した歩きやすい道を歩いて行けます。
ルートバーントラックの原生林の森の中は苔むした森ですが、多くのNZのシダも生い茂る森でもあります。
南緯45度に位置するルートバーントラックで、このシダが生い茂る森があること自体も面白いと思います。
ましてこの森の中には蛇もクマも狼などの人が襲われそうな動物は一切いないのです。
ルートバーンフラットの山小屋があるところで、こんな景観を小川のせせらぎを聞きながらランチを取って引き返してきました。
ルートバーンフラットまでの原生林の森の中はNZの貴重種の小鳥たちの宝庫
10月4日にルートバーンフラットまでの森の中で出会うことができたNZ固有種で数が少ない、この森などでしかNZの中でも見られない小鳥たちを紹介します。
Chaffinch
この小鳥はどこでもNZ国内にいるヨーロッパから持ち込まれた小鳥ですが、そのさえずりの声がとてもきれい。
この日も森の中を歩いていてそのさえずりを聞きながら歩けました。
Rifleman / Titipounamu
ライフルマンはNZ固有種で原生林の森の中ではよく出会うことができます。
だけどとても小さな体で、素早く動き回っていて、非常に小さなさえずりをティティティとなくだけなので歩いているときには見逃すことの方が多いでしょう。
まして常に動いているので写真にとらえるのが難しい。
Kaka
カカというNZのオウム。数は少ない。
親戚にあたるケア/Keaと違って地上に降り立つことなく森の上の方で飛んでいたり、枝にとまっていたりするけど、その鳴き声がかなりうるさいほど響き渡るので遠くからでもその存在がすぐにわかる。
この写真も鳴き声で気付いて高い木の枝にとまっているところを望遠でとらえたものです。
NZロビン/Toutouwai
ルートバーンフラットまでの森の中ではかなりの確率で出会うことができる小鳥。
だけどNZ全国ではどんどん数が減っている。
というのもこの写真のように地面に降り立って虫を探す習性がある為イタチなどに簡単に襲われている。
イエローヘッド / Mohua
この日の最大の収穫はこのイエローヘッドを写真に収めることができたことです。
NZでもこの森、またフィヨルドランド国立公園内ぐらいでしか見られなくなっているNZ固有種の小鳥。
NZの100ドル紙幣に描かれています。
森の中で飛んでいても他の小鳥たちと一緒に虫を追い立てているのでなかなか見分けにくいし、あまり地面近くまで降りてくることは無い。
ルートバーンフラットまでの森の中で小鳥たちが飛び交っているのに気づいたら見上げるとこの黄色い体を見つけることができるかもしれません。