NZの新ダークスカイサンクチュアリーのグレノーキーとテカポの違い

グレノーキーの波止場から南十字星を撮影 南十字星.サザンクロス.星空.オーロラ
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クイーンズタウンの郊外のグレノーキー周辺がNZでは4つ目のダークスカイサンクチュアリーに認定されました。このグレノーキー地区とテカポやマウントクックなどの他の星空保護区を日本から星空観賞や星空撮影の為だけに訪れるにはどこが最適かを比較してみました。

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NZの4か所のダークスカイサンクチュアリーとダークスカイリザーブのテカポ、マウントクックを比較してみて分かったこと

NZの4か所のダークスカイサンクチュアリーとは

ダークスカイ・インターナショナルhttps://darksky.org/
全世界で認定している星空保護区の中で
ダークスカイサンクチュアリーに認定されている地区は23地区あります。

このダークスカイサンクチュアリー(星空聖域)の認定基準の主なことは、
非常に隔絶した場所に位置し、周囲に屋外照明がほとんど存在しない、
暗い環境と美しい星空が保たれている地域
となっています。

このためこのダークスカイサンクチュアリーは通常大きな町からは離れていて
観光客がそこに訪れるのも困難なところ
が主になっていますが、
NZには4か所のダークスカイサンクチュアリーが認定されています。

タフナ・グレノーキー・ダークスカイサンクチュアリー/The Tāhuna Glenorchy Dark Sky Sanctuary

2025年2月4日にNZでは4つ目になるダークスカイサンクチュアリーとして
イーンズタウンの郊外に当たるグレノーキー周辺が認定されてます。

その地域の町と言えばグレノーキーになりますが、全体的な地区は
マウントアスパイアリング国立公園が大半を占める

人工的な明かり自体が全くない地区になります。

グレノーキーの波止場から北向きに星空撮影
グレノーキーの波止場から
北向きに星空撮影

アオテア・グレート・バリアー・アイランド/Aotea Great Barrier Island

NZでは最初になる2017年にダークスカイサンクチュアリーとして
認定された地区で、
グレートバリアー・アイランドという島一つがそのサンクチュアリーになってます。

場所はNZの北島、NZ最大の都市であるオークランドの北東100kmほどにある島

グレートバリアアイランドでの星空を紹介しているユーチューブビデオ

ラキウラ・スチュアートアイランド/Stewart Island-Rakiura

NZ南島の南端にある島がスチュアートアイランドで、
ダークスカイサンクチュアリーにはNZでは2番目となる2019年に認定されました。

カイコウラ・ダークスカイサンクチュアリー/The Kaikōura Dark Sky

NZ南島北東部の一部分を占める2039k㎡という地域が
2024年9月にダークスカイサンクチュアリーに認定されています。

この地域の大半はそれまでにすでに自然保護地区を認定されている
地域であったために人里や道路も全くない地区
です。

このダークスカイサンクチュアリーに認定されている地域に
最も近い町がカイコウラ/Kaikoura で、
この町は人口2470人ほどの町ですが、この町自体も
ダークスカイ・コミュニティー; Dark Sky Communities という
町や都市単位での星空保護地区に登録をダークスカイ・インターナショナルに申請
をしています。

テカポ、マウントクックはダークスカイリザーブ

ダークスカイ・インターナショナル;https://darksky.org/
2012年に世界的に3番目になる星空保護地区として
アオラキ・マッケンジー・ダークスカイ・リザーブ;
The Aoraki Mackenzie International Dark Sky Reserve
を認定しました。

このアオラキ・マッケンジー・ダークスカイ・リザーブには
テカポTwizel といった小さな町や
観光地にもなっているマウントクックが含まれますが、
サンクチュアリーとなっていなくてリザーブ(保護区)となっているのは、

ダークスカイインターナショナルでは
リザーブとは
700平方キロメートル以上の面積を持つ公有地・私有地が認定対象で、
暗い環境を保持する“コア領域”が人口の多い周辺部に囲まれており、
そこでは政策統制によってコアの暗さが守られている
”、と説明されています。

星空観賞、星空撮影に最適なのはテカポ、マウントクック、グレノーキー、そしてカイコウラのどこだろう?

NZ国内にある星空保護区へと
日本から星空観賞、星空撮影を主な目的だけに旅行者として訪れるのに
どこが最適か
を次の観点から比較してみます。

  • 町の人口、星空撮影に適した場所の光害状況
  • その町への交通手段
  • 星空撮影、星空観賞に適した場所へのホテルからの移動手段
  • ホテルなどの宿泊施設があるか
  • レストランやスーパーマーケットがあるかどうか
  • 夜空の天候
  • 星空観賞ツアーの催行状況

以上の観点から
交通手段やホテルなどの宿泊施設が限定され
星空撮影、星空観賞に適した場所がホテルから離れていて、徒歩に限られる
アオテア・グレート・バリアー・アイランド と
ラキウラ・スチュアートアイランド は除外しました。

グレノーキーに星空観賞、星空撮影の為に個人旅行で行くための現地情報

タフナ・グレノーキー・ダークスカイサンクチュアリーの中にある
グレノーキー/Glenorchy とは、

人口;390人ほど

星空撮影に適した場所の光害状況
ワカティプ湖畔は街灯が影響するでしょう。
波止場の桟橋は2つの星空向けではない普通の街灯が灯されている。
少し町の中心から徒歩で離れただけで暗闇の場所が豊富

グレノ-キーへの交通手段
クイーンズタウンからレンタカー利用が一般的
クイーンズタウンから車で片道50分ほど 
夏季のみだけど Info&Track
クイーンズタウンから定期バスを出している(一日2往復、夏季のみ)

グレノーキーのホテル
ホテルやモーテルなどはごくわずかしかない。
AIR B&Bも無い
クイーンズタウンから日帰りの方がお勧め。

グレノーキーのレストラン、スーパーマーケット
スーパーマーケット、コンビニは無い
一件のみわずかな食料品を販売している。(Mrs Woolly’s General Store
夕食を取れるレストランは2軒のみ

グレノ-キーの天気
マウントアスパイアリング国立公園の山並みに囲まれたところなので
降水確率は高く、その山並みに雲が掛かっていることが多い。
冬の期間雨の降る日は月間10日ほどある。

テカポに星空観賞、星空撮影の為に個人旅行で行くための現地情報

アオラキ・マッケンジー・ダークスカイ・リザーブの中にある
テカポ / Tekapo とは

人口;750人ほど

星空撮影に適した場所の光害状況
ホテルから徒歩圏内の良き羊飼いの教会などは町の明かりと他の撮影者の明かりが影響する。
良き羊飼いの教会は一年中、新月前後の夜は深夜まで観光撮影者がたくさん押し寄せるので
その人たちのトーチのライトと出入りに使われる車のヘッドライトが
絶え間なく教会の建物周辺を照らすことになる

真っ暗闇の場所はテカポ湖畔では難しい、特に南と西側は必ず町の明かりが影響する。
コーワンヒルまで歩いて行けば真っ暗

テカポへの交通手段
レンタカーが便利になる。
クライストチャーチ空港からレンタカーで3時間20分
クイーンズタウン空港からレンタカ-で3時間20分

定期バスとしてインターシティーバス / Inter City
クライストチャーチとクイーンズタウンから出ている。
但し、一日1便だけ

テカポのホテル
ホテルは2つだけだけど、
キッチン付きアパートやモーテル、そしてホリデーハウスがたくさんある。

テカポのレストラン、スーパーマーケット
スーパーマーケットはFour Square super marketがある。

レストランは湖畔日本食レストラン以外、8件ある。

テカポの天気
NZの中でも最も快晴率の高い町と知られる。

テカポでの星空観測ツアー
Dark Sky Project
日本語ガイドツアーも行われている。

テカポのDark Sky Project のインスタグラムサイトはこちら

テカポのダークスカイプロジェクトのインスタグラムサイトはこちら
テカポのダークスカイプロジェクト
のインスタグラムサイトはこちら

マウントクックに星空観賞、星空撮影の為に個人旅行で行くための現地情報

アオラキ・マッケンジー・ダークスカイ・リザーブの中にある
マウントクック / Mount Cook とは、

マウントクックビレッジの人口
ホテルの従業員や山岳ガイドとして仕事についている人たちが居住している250人ほど

星空撮影に適した場所の光害状況
ホテルから少し歩いてでも離れると真っ暗闇
但し、標高の高い切り立った山肌に取り囲まれている。

マウントクックへの交通手段
レンタカーが便利になる
クライストチャーチ空港からレンタカーで4時間30分
クイーンズタウン空港からレンタカ-で3時間30分

定期バスとしてグレイトサイツ / Great Sights
(インターシティーバスの観光ツアーブランド)が
クライストチャーチとクイーンズタウンから出ている。
但し、一日1便だけ

マウントクックのホテル
ハーミテージホテル; https://www.hermitage.co.nz/

他5件のみ

マウントクックのレストラン、スーパーマーケット
スーパーマーケット、コンビニは無い。

夕食が取れるのは
ハーミテージホテルのレストラン

と他に2軒(この2軒では朝食は取れない)

マウントクックの天気
NZ最高峰の山の麓だから降水確率は高い。
冬は氷点下になる夜がほとんどで7月に積雪が多い

マウントクックでの星空観測ツアー
ハーミテージホテルが星空観測ツアーを行う。
このツアーが星空を見上げるところは
ハーミテージホテルから車で5分ほど離れた
マウントクック空港で行われる。=周りの山肌が少し離れる。

マウントクック、ハーミテージポテルが行う星空観測ツアーのプロモーション・ビデオ

カイコウラに星空観賞、星空撮影の為に個人旅行で行くための現地情報

カイコウラ・ダークスカイサンクチュアリーの中ではないけど、
その地域の中心地になる
カイコウラ / Kaikoura
とは、

人口;2400人ほど

年中行われているホエールウォッチが人気の
観光の町でもある。

星空撮影に適した場所の光害状況
町の中心は明るい。
しかし、町からも近い3か所の星空展望ポイントはどこも
南、東方面が海になる
。海上にはもちろん人工的な明かりは無い。
天の川の中心が水平線から上がることになる。

カイコウラへの交通手段
レンタカーが便利になる。
クライストチャーチ空港からレンタカーで2時間30分

定期バスとしてインターシティーバス / Inter City
クライストチャーチから出ている。
但し、一日1便だけ。

列車もあるけどカイコウラ到着後の移動が困難になるでしょう。

カイコウラのホテル
キッチン付きのアパート、モーテルがたくさんある
しかも低料金できれいなモーテル多数

カイコウラのレストラン、スーパーマーケット
New world スーパーマーケットが1軒
コンビニ1軒

夕食が取れるレストランでも10件以上はある。

カイコウラの天気
年間降水量は1000mmほど

海岸線の村だけど冬は快晴の夜が多い。

Kaikoura Dark Sky Trust 作成したセルフガイドで星空観賞に行くときの注意も含めた
カイコウラの星空観賞スポットの紹介ビデオ

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テカポ、マウントクックへ星空観賞、星空撮影の為の旅行計画を立てるのにきっと役立つサイト、ブログ

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テカポ、マウントクックでの星空撮影に役立つ過去ブログ

テカポの星空撮影に最適な25年3月から10月の新月の日カレンダー
テカポ湖で南十字星や天の川などの星空撮影をするための旅行計画に役立つ2025年の3月から10月の新月と星空撮影に最適な日をカレンダーにしました。星空がより一層鮮やかに、そして夜の時間が長くなる3月以降のNZへの星空観賞旅行計画に役立てて下さい。

7月、8月、9月のテカポでの星空撮影に適した時間と方角をチェック
冬のテカポで満天の星空を撮影するのに適した月日とその日の時間をイメージと天体観測アプリのスクリーンショットを併用してアドバイスします。テカポの良き羊飼いの教会を夜景として南十字星や天の川、銀河を撮影するためのNZへの撮影旅行計画に役立つはずです。

マウントクックで9月の天の川をフッカーバレートラックで撮ってみた
NZのテカポを含む国際ダークスカイ・リザーブ;星空保護区に入るマウントクックで天の川;Milky Wayの写真を撮りたくて月が出てくる前の夜にフッカーバレートラックをフッカー氷河湖まで歩いてきました。NZへの星空撮影旅行計画の参考にしてください。

NZ星空撮影にレンタカーで行けるテカポとテカポ以外のトップ10観光地
NZ国内の星空撮影に適したテカポとテカポ以外の観光地をその公開されているプロのカメラマンが撮った写真と共に10か所紹介します。レンタカーなどの車があれば行けるところで、その特定したカメラスポットは日本語マップでも確認できます。

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