クイーンズタウンにはリマーカブルという名の山脈が有ります。冬にはスキー場になる山ですが、夏の快晴の日にその山頂までのぼってきました。車でスキー場の駐車場まで上り、その後歩いて標高2200mまで標高差620mほどだけ上るだけでものすごい絶景を見回せるルートです。
リマーカブル山ノースサミットへのトレッキング・ルートをマップと動画とイメージで紹介
実際リマーカブル山脈の最も高いところはダブル・コーンと呼ばれ
2319mの標高がありますが、この山頂にはロッククライムの技量が無ければいけないので、
私にはそんな技術はもちあわせていないので歩いても登っていける
北側のサミットへと上ってきました。
この山頂をノースサミットと私が勝手に呼んでいるだけで
グーグルマップなどにもその名称は記載されていません。
一般的には電波塔のある山頂とでも言われています。
それでも標高は2200mありクイーンズタウン周辺ではかなり高い標高となります。
ここまで登るとクイーンズタウンの町からワカティプ湖、
そして対岸の山並みを見下ろせる絶景が楽しめ、
そしてはるか遠くのマウント・アスパイアリング、マウント・アーンスローや
果てはマウントクックまで見回せます。
そして、このサミットまでには麓から歩くわけではなく
スキー場の駐車場まで車で登って行けます。
その標高が1580mぐらいですから標高差620mほどを登るぐらいです。
その道のりは遠回りになるかもしれませんが
レイクアルタという山上湖を経由して歩いていく方が楽に登れます。
そしてこのレイクアルタまでのトラックはDOC管理の正規なトレックでもあります。
このレイクアルタ経由で
駐車場からノース・サミットまで3.6kmほどの距離。
レイクアルタからは道標の無い、整備されているわけでは無い山道ですが、
電波塔はいつでも、見上げるとその位置が分かる、木立は全くない岩肌の斜面になり、
地元の人がある程度歩いているので、道らしきトラックは確かに見つけることができる道のりです。
少し体力があって足場が危険個所も多いことにチャレンジできる人なら
クイーンズタウンにレンタカーで滞在してる間の
半日でも使って是非上っていただきたいところです。
リマーカブルスキー場の駐車場からレイクアルタ経由ノースサミットまでのトレッキングルート・グーグル日本語マップ
リマーカブル山ノースサミットまで車でクイーンズタウンからリマーカブルスキー場の駐車所まで上り、歩いてレイクアルタ経由で上る片道の道のりを動画とイメージで解説
クイーンズタウンの町からリマーカーブルスキー場駐車場まで
車で45-50分
クイーンズタウンの町から空港へと向かう道を走り、
空港前を過ぎて、カワラウ川に架かる橋を渡り、
郊外に差し掛かったところで、左側にリマーカブルスキー場への山道の入り口があり、
料金ゲートがあるのが分かるでしょう。
この料金ゲートは2020年春から設置されています。
リマーカブル$10/車一台(2021年2月現在)
料金はクレジットカード、もしくはNZ銀行カードでの支払いのみです。



料金ゲートを過ぎてからは結構急斜面の山道を車で登って行きます。
ゲレンデの駐車場までの半分は舗装道路で、半分から上部は未舗装です。
この未舗装区間はかなり急斜面になります。
リマーカブルスキー場の建物が見えたら駐車場に到着。
この駐車場の標高がすでに1580mほどあります。
麓よりは真夏でも少し気温が低く(およそ6-8度は低い)
谷間を吹き抜ける風も冷たいです。
この駐車場に公衆トイレ(水洗トイレ)が一つありますが、
トラック行程上にはトイレはありません。



駐車場に車を停めたら、出発していきます。
まずは正規のトレッキングトラックの
レイクアルタ / Lake Alta まで歩いていきます。
DOCのレイクアルタ・トラックインフォメーションページはこちら
駐車場からレイクアルタへのトラック案内看板もあり、
駐車場からレイクアルタまで往復すると
およそ1時間半ほどの案内が表示されています。
駐車場からはまず、スキー場の建物まで登って行き、
リフト乗り場があるメインゲレンデへと行きます。



レイクアルタまで前半はスキー場の中の道を歩いていきます。
道標もあるので作業用の道路が分かれていても分かるでしょう。



レイクアルタまでの道のり後半は、
湿地帯の中のトラックになり、
黄色の杭が道標になります。



湿地帯の中のトラックは整備された道ですが、人ひとりが歩けるほどの幅。
この辺りは高原植物の小さな花がたくさん見つかります。
所々にはこの辺りで見られる動植物の案内ボードも有ります。



レイクアルタの見晴らし台まで
駐車場からおよそ30-40分で登って来れます。
レイクアルタの標高がおよそ1810m
今日目指す目的地はこの正面の右側の高いところです。
そこに電波塔などがあるのが分かるでしょう。
それを目指します。
左側の二こぶの山がダブルコーンです。



レイクアルタを正面に見て右側の山肌を上ります。
レイクアルタからの道のりは道標は無い道のり、
正規のトラックでは無い山道になります。



峰まで登ると目指す電波塔のあるノース・サミットへの
道のりも分かりやすくなります。
ここの峰まで冬は
スキーヤー、スノーボーダーがハイクアップして
やってくるところなのでコース案内の看板もたっています。



レイクアルタから峰の一番低いところ(1960mぐらい)まで
標高差が150mほどでその峰の低いところから
ノースサミット(2200mほど)まで標高差240m
距離として900mぐらいの道のりは大きな岩場の斜面を
ひたすら電波塔めがけて上る感じです。



ノースサミットの方角を正面にすると
左下にはレイクアルタが見下ろせるのですが、
スキーシーズン中はここから左下に岩の間を滑り降りていく
エレベーターという上級者コースとなります。



サミットへの道のりは大部分が大きな岩の瓦礫場ですが、
大きな岩場の斜面では、安全に登れる岩を選びながら
よじ登って行きます。



頂上に近づいてくると、
崩れやすい瓦礫場ンぼ坂道に変わり、
ここにも先行者が歩いた道も有ります。
かなり急な角度で登るのでジグザグに上って行きます。



サミット付近まで来ると
山肌の裏側に当たるクイーンズタウン、ワカティプ湖が
眼下に広がる絶景を拝めます。
足元は絶壁ですが登ってきた斜面のサミット付近は
緩やかな斜面が広がるところなので、
安心して周りの景色を見晴らせます。
駐車場からレイクアルタ経由でこの日は1時間30分ぐらいで登ってきました。



スキー場への帰り、下りは
急な、瓦礫の斜面をスキー場でのShadow Basinゲレンデまで降りて、
その中の車道を歩いていくのが良いでしょう。
ゲレンデの中を通り抜けて降りてくると
サミットから駐車場まで1時間ほどで降りてこれます。


