マウントクックの人気の半日トレッキングコースのフッカーバレー・トラックを夏のシーズンに歩くとしたらどんな服装が最適か少し不安に思うことにもなるでしょう。そこで先日このコースを歩いた際に見かけた日本人のツアー客の服装を紹介しましょう。
これから2月に掛けてはニュージーランドも夏の観光シーズン真っ盛りになります。今年も日本からたくさんの観光客がニュージーランドにやってきています。今年は1月下旬から2月に掛けてニュージーランド航空のチャーター便がたくさん出ているようで日本の地方都市からも大手旅行会社のツアーでやってきている人たちが見られます。
マウントクックでの半日ハイキングに適した服と所持品
このニュージーランドの周遊観光ツアーでは大体どこの旅行会社ツアーでもマウントクックとミルフォードサウンドに訪れるツアーが人気あって、このマウントクックでは半日もしくは一日のハイキングが含まれているものが特に人気あるようです。
そしてマウントクックでの人気ハイキングコースとしてフッカーバレーという谷を歩いていくコースが初心者でも歩ける道のりということで日本人ばかりではなく海外からの旅行者には一般的です。
このフッカーバレーのハイキングコースを夏のシーズンに歩くとしたらどんな服装が最適か少し不安に思うことにもなるでしょう。
そこで先日このコースを歩いた際に見かけた日本人のツアー客の服装を紹介しましょう。
このマウントクックの麓にあるフッカーバレーのハイキングコースは一般的に一日コースを歩くとしても出発点(ホワイトホースキャンプ場)から折り返し点であるフッカー氷河湖まで片道4.8kmほど、そして谷底をずっと歩く為氷河湖までの往路は標高差120mをゆっくり登っていく程度なのでほとんど平坦な道のりに感じられるコースです。
ここを歩いていると良く欧米の人たちは本当に気軽な格好、半袖、半ズボン、時にジーパン、サンダル履きなんかで歩いている姿もみられます。
この格好で歩けないことも無いのですが、やはり山の中で晴れているときは日差しもきつく、谷間を吹き抜ける風も冷たくてとても強い日もあります。
そしてもちろん雨の日もあって日本のツアーに参加していれば多少の雨の日でもハイキングツアーは催行されるので歩かなければならない羽目にもなるのである程度は山歩きの服装を準備したほうが良いでしょう。
日本からの旅行者はこのフッカーバレーで見られる姿、服装はほとんど完璧といっても良いぐらいの格好で歩いていますがアドバイスとして下記にこのフッカーバレーを歩く際の服装の目安を書きます。
基本的に気温の変化や天気が直ぐに変わる山の中なので直ぐ脱いだり着たりできるものが良いのですが、
1)下着=綿シャツより吸湿、速乾性の高いシャツがお勧め、半袖より長袖のほうが強い日差しを避けることも出来ます。
2)上着=長袖の化繊混紡シャツ、または薄いフリース。
3)ズボン=ジーパンなどコットン製のものより化繊のズボン、そして動きやすいズボンがいいでしょう。ハイキング用でなくてもスポーツジャージやスポーツタイツでも十分です。
4)ジャケット=出発するときに晴れていても雨具となるジャケットを持っていくほうが良いでしょう。薄くて軽いジャケットならここの谷を吹きぬける強い風のウインドブレイカーにもなります。
5)靴=ハイカットのハイキングシューズがベストでしょうが、履きなれた運動靴でもOK。しかし靴底の薄いパンプスやバスケットシューズなどは疲れが倍増します。
6)リュックサック=20~30リットルぐらいの大きくないバックパックで十分。
7)小物=帽子、サングラスは強風が吹き荒れることの多いフッカーバレーでは砂塵を避けるのにも有効です。水筒は必ず持っていきましょう。ホテルなどで売っているペットボトルのミネラルウォーターでもOK。フッカーバレーでの川の水は恐らく飲もうとは思わないと思います。
上記に加えて雨の日用にスパッツやレインパンツもあれば良いでしょう。またウォーキング・スティックは普段山道の斜面で使っている人にはこのフッカーバレーではあまり活用できる道のりではありません。
(この日本人のグループはハイキング専門ツアーの参加者のようです。服装は完璧でしょう。恐らくこれらの人は雨の日用にスパッツやゴアテックスの上下レインジャケットも持ってきているのでしょう。)
(こちらのグループは観光がメインのツアーでニュージーランドにやって来て、そのツアーの行程中にマウントクックハイキングが含まれているのでそのガイド付きの現地ツアーに参加しているといった感じの日本人です。晴れている日はこんな格好でもOKです。みんな運動靴なので大丈夫でしょう。)
(1月25日マウントクックのフッカーバレー、第2の吊り橋を渡った後の河原。この後マウントクックの姿は雲で隠れてしまいました。)
(フッカーバレーのお花の季節は終わり掛けですが、2月に入ってもまだサウスアイランドエーデルワイスなどは見られます。けれどこのサウスランドエーデルワイスは2番目の吊り橋を渡る手前のとても狭くて強風吹き荒れる岩肌に咲いているのでお見逃しなく!)