ミルフォードトラックには今年もたくさんの人たちが毎日全長54kmの距離をミルフォードサウンド目指して歩いています。この通常3泊4日かけて歩く道のりを半日だけ、11kmの距離だけを、けれど素晴らしいニュージーランドの原生林の森の姿を堪能しながら、ジャイアントゲートのすごい滝を目指して歩ける現地ツアーがあります。
ミルフォードサウンドからAM8時30分発PM13時15分終了ガイド付きミルフォードトラック体験ジャイアントゲートフォールスまで往復ツアー
テアナウを拠点として主にフィヨルドランド国立公園内のトレッキングツアーを長年行ってきたTrip&Tramp社が新たにこの人気のミルフォードトラックの体験ツアーとしてMilfordTrackMorningGuidedTourを行っています。
この現地ツアーはまだ日本の大手旅行会社などには知られておらず、ましてこの会社のツアーは12名までの少人数ツアーを基本としているのでミルフォードサウンドへとやって来る海外からの旅行者にもまだ知れ渡っているようなツアーではありません。
このミルフォードトラックを体験的に一日のハイキングツアーとしてテアナウ湖の北の端、グレイドハウスからクリントンハットまで歩くガイドつきツアーが日本の旅行会社なども含めて一般にはよく知られたものです。
このハイキングツアーは現地大手ツアー会社のUltimateHikes社とRealJourneys社が催行していますが、この一日ハイキングツアーはもともとTrip&Tramps社が行っていたのをその国立公園内での営業認可をRealJourneys社に売却した後、もっと素晴らしい一日体験ハイキングコースとして考えられたのがこのミルフォードトラック・モーニングハイキングです。
グレイドハウスからクリントンハットまでを歩くコースではテアナウを出発後まずテアナウ湖を縦断するためボートでの乗船が行き返りともに1時間あります。
そして歩く場所はミルフォードトラックの中でも雨の量が少ない原生林の森の中、歩行距離は11km、クリントン川沿いのブナの森の中を歩きます。
このコースはテアナウをAM9:30出発後テアナウにはPM18:00ごろ到着になりますが、ミルフォードサウンド自体を見ることはこの日には全くありません。
これに対してTrip&Tramp社のこのミルフォードトラック・モーニングハイキングはまず出発地点がミルフォードサウンドのミルフォードサウンドロッジになります。
しかもAM8:30発。
そして歩く場所はミルフォードトラックの最終日のトラックで非常に雨の多い地域を歩きます。ミルフォードトラックの終着点であるサンドフライポイントから片道5.5km、GiantGateという素晴らしい滝まで往復11km、ほぼ平坦な道のりになります。
このサンドフライポイントからジャイアントゲートフォールスまでの道のりは非常に雨の多いところということもあって原生林の森の姿はまるでジャングルのような様相です。
道中ほとんどアーサー川とLakeAdaという湖沿いを歩くのですが、歩く道を横切る多くの小川にかかる橋を渡って行きます。
ましてこの歩いていく道自体に雨の後の水が流れ込んでくるところなどもいくつも越えて歩く感じです。
そして時折森の中から見ることができる周りの切り立った山肌にかかる長い滝、これこそミルフォードトラックの本髄といった道のりです。
そしてこの現地ツアーのもう一つ良いところはミルフォードサウンド自体を同じ日に見ることが出来ることです。
このツアーが終了するのがPM13:15ごろ、その後PM14:00出発のミルフォードサウンド遊覧クルーズにも乗船することが可能になります。
このツアーの難点というのはAM8:30開始ということからテアナウをAM6:30ぐらいに出発するか、もしくはMilfordSoundLodgeに宿泊するかというところがちょっと辛いところでしょう。
また雨の非常に多い地域を歩く為雨の中のハイキングがイヤな人には向かないでしょう。
私はミルフォードトラックを体験的に少し歩いてみようと思っている方にはこちらのミルフォードトラック・モーニングハイキングを断然お勧めします。
(Trip&Tramp社のMilfordTrackMorningGuidedWalkの出発はAM8:30、ミルフォードサウンドにある唯一の宿泊施設MilfordSoundLodgeからです。この日の参加者もほとんどがこの場所に前泊していた人たちでした。)
(ツアーの最初はチャーターされた小さなボートでサンドフライポイントまで渡っていくところから始まります。このボート乗船時間はわずか5分ほど。)
(多くのトレッカーがあこがれるミルフォードトラックを終着点から逆方向に歩ける、これまた他社では行っていないガイド付きのハイキングツアーになります。)
(ベテランガイドが時折ミルフォードトラックの歴史や植生、自然のことなどを解説するのを聞きながら歩いていけます。)
(サンドフライポイントからジャイアントゲートフォールスまでの道のりはほぼ平坦だけど雨が多いところのため大きなシダの木や苔むした様々な種類のNZ原生種の木立が密生している森の中のトラックになります。足もとは雨水に流されないように砂利道、ガレ場の道といった感じですがほぼ踏み固められた、ぬかるみなどが逆に無い歩きやすい道でしょう。)
(このハイキングツアーのハイライトはやはり折り返し点のジャイアントゲート滝になるでしょう。大迫力の滝ですが、その水の流れは雨の後でもとても、とてもきれいです。)
(ジャイアント・ゲートにある休憩場所ではミルフォードトラックを個人ウォークで3泊4日かけて歩いている人たちにも出会う時間帯になります。この日は夏休み中ということもあって家族連れが目立ちました。)
(往復で11kmの道のりをおよそ4時間ほどで歩いてきます。そして再びボートに乗る前にはこの有名なサンドフライポイントの終着点をあらわしたケルンで記念写真を!)