クイーンズタウンの町の中から歩いて登っていける標高1748mのベンロモンド山への日帰りトレッキングの楽しみ方をイメージと動画、そしてGPSトレイルマップで紹介します。絶景が広がるベンロモンド山頂へ上るときの注意点や楽に上れるルートも分かります。
クイーンズタウンの町の中から歩いて行けるベンロモンド山 Ben Lomond への歩き方
ベンロモンド山山頂へのトレッキングに必ず知っておきたい事前知識
DOC のBen Lomond Track の解説サイトページはこちら(英語)
クイーンズタウンの町からスカイライン展望台経由でベンロモンドへ上るのがお勧め
クイーンズタウンのベンロモンドは標高1748mの山で、
頂上から絶景が見晴らせ、町の中から歩いて登っていける山として
今や世界中から観光でやってくる人にとっての格好のインスタグラムスポットであり、
一日トレッキングルートとして非常に人気の高い場所になっています。
このベンロモンドへ登って行く道のりは
クイーンズタウンの町から歩いて上っていくことも可能なのですが、
スカイライン展望台までまずはゴンドラに乗って、
その展望台からベンロモンドへ上って降りてくる往復のほうが
時間短縮、楽に往復できます。
(スカイラインゴンドラは運行し始めるのはAM09:00から)
麓から歩いて上っていく場合はスカイラインゴンドラの西側の斜面を
スカイライン展望台まで登って行く Tiki Trail を歩いていくことになります。
スカイラインゴンドラを利用してスカイライン展望台から歩き始めるのと
麓からTiki Trail を歩いて山頂まで往復するのとでは
時間的に約2~3時間、標高差も約420mほどの急斜面の上り下りを
避けることが可能になります。

スカイラインゴンドラ乗り場
スカイライン展望台からベンロモンド・サドルまでの道のり
1.スカイライン展望台出発
スカイライン展望台からBen Lomond Trackへ
スカイライン展望台で標高は730mほど。
ここから一旦Ben Lomond Trackへの標識に従って歩き始めます。
ここにはやはりトイレがあるのでトイレを済ませて歩き始めることにします。

ベンロモンドトラックへの道案内
2.スカイライン・リュージュのトラック左脇にあるベンロモンド・トラック入口
スカイライン展望台から
Ben Lomond Trackへの標識に従って歩き始めて
リュージュトラックの脇を左側にそれて行くと、
雑木林の森の手前にベンロモンド・トラックの案内標識があります。
この入り口からベンロモンド・サドルまでは、片道4km/2時間
ベンロモンド・サミットまで片道5.5km/3時間
と標識には書かれています。

ベンロモンドトラックへの入り口
3.雑木林を抜けてベンロモンド・サドルまでの坂道を歩いていきます。
雑木林の森を抜けると
前方左側に目指す頂上が見上げることができます。
この後は日影の無い、少し傾斜のある坂道がサドルまでずーっと続きます。
ベンロモンド・サドルまでは少し急なところはあるけど
基本的に誰でも歩いて行ける程度の傾斜で、
そして横幅もある整備された坂道が続きます。

初めて見上げられる

への坂道
4.ベンロモンド・サドルまででも振り返ると絶景が広がる道のり
スカイライン展望台を出発して45分~1時間ぐらいで
ベンロモンド・サドルまでの中間点に差し掛かります。
この中間点ぐらいから振り返ると
ワカティプ湖やクイーンズタウンの街並みなどが広がる
景観を楽しるようになっていきます。
帰りはこの景観を見下ろしながら歩いてこれます。
この坂道を登って行くときにはサドルまで行った人だと思いますが、
降りてくる人ともすれ違うようになっていきます。

振り返るとワカティプ湖が見晴らせる
5.ベンロモンド・サドルに手前から山頂へ上る先行者が見え始めます。
ベンロモンド・サドルに近づくにつれて、
左側前方にベンロモンド山頂へと登って行く先行者の姿が峰に見えてきます。
この後自分自身もあそこを登って行くことが実感として分かって行きます。
その傾斜角度がかなりきついようにも見られるでしょう。
ベンロモンド・サドルの手前に簡易トイレが設置されています。
下りの時もこのトイレの前を通るので下りの途中にトイレを利用できます。
このトイレ以降はサミットにもトイレはありません。

山頂への峰の部分を歩く
先行者が見つかる

唯一のトイレ
6.ベンロモンドサドルで絶景を眺めながら休憩
ベンロモンドサドルの標高は1326m。
展望台からの距離は4kmほど、私はその坂道を1時間20分ほどかけて登ってきました。
このサドルでいったん休憩。
ここまで来て、これまでこの山並みで見られなかった北側の景観が目の前に現れます。
この北側の景観も絶景です。
そしてその北側からの風が吹き抜けるところにもなるので、いつもここは風があります。
けれど、山頂より確実に気温は高く、風も弱いところなので、
ランチや水分補給休憩を取っている人が多いところです。
このサドルから山頂を見上げてみて、風が更に増すように見えたら
他の人が登って行くようでも引き返すようにしましょう。
このサドルまで登ってきて引き返す人もたくさんいます。
ここまで来ても絶景が拝めます。

ベンロモンド・サドルからベンロモンド山頂までの道のり
7.ベンロモンド・サドルからベンロモンド・サミットまでは急斜面、岩場、日陰の無い登り坂
ベンロモンド・サドルで休憩のあと
いざ、山頂への登りにチャレンジです。
この後はがれ場の坂道が主体になり、
その道幅も所々は対向者とすれ違うのが危ないような狭い坂道になります。
そしてさすがに斜度がきつくなります。
少し登っては小休止、それを何度も繰り返しながら登って行きました。

山頂への山道の登り始め
サドルから30分ほど休み休み登って行くと岩場の登りが出てきます。
90mほどをジグザグと登って行くのですが、
その岩一段が日本人体系の私には少し高いところもあって、
両手を使ってよじ登るようなところもあります。
大きな岩場の中の小道を登っていきます。
この岩場の急斜面区間では見上げると真上に人が歩いています。
その先行者の位置を見上げて”あそこまで登るの!?”と
がっかりしないように。
下りの時もこの岩場の急斜面を降りていくので
登りの人に気を配りながら
足元をよく確認しながら降りてきてください。

急で岩場の坂道

先行者が登って行っている

後続の人たちがよじ登って
来てるのを見下ろせます。
この岩場を10分ほど登るともうすぐで頂上です。
急な岩場部分を登り終えると、
それまで見えなかった山の西側の景観が遠くから麓まで一目で
見晴らせるようになり、坂道もかなり緩やかになります。

西側の景観を見下ろせるようになる
8.ベンロモンド・サミット到着。絶景を楽しんでください。
ベンロモンド・サミット=山頂1748mに到着。
頂上から360度の景観が楽しめるのですが、やはり
クイーンズタウンの街並みの南方面であるワカティプ湖や
対岸の山並み、そしてリマーカブルの山並みがパノラマで見晴らせるのは
NZの絶景の一つと言えるでしょう。
私はスカイライン展望台から休憩も入れて2時間10分ほどかかりました。
サドルからは50分ほどで上って来れました。
距離とすれば5.6kmほどの距離。
途中では私を追い抜いてすたすたと登って行く人、のんびりと歩いて行く人さまざまでした。
結構年配の人も歩いています。



この頂上で絶景を見ながらランチタイム。
さすがに風があると寒く感じるほどでしたが、この日は
それほど風が無くラッキーな日でした。
午前中には登って来れたのであまり日焼けもせずに歩くことが出来ました。
こんな日は珍しいと思った方がいいでしょう。
晴れている日は強い日差しがズーット照り付け、
風のある日はとても寒くなる道のりです。
さすがにここは観光スポット、インスタグラムスポットになっているので
たくさんの人が登ってきてましたが、大部分は
欧米、オーストラリアからの旅行者、そして夏休みを利用したNZの家族連れ
といった感じで、アジアからの観光トレッカーはほとんど見られませんでした。
その中で年配の人たちはさすがにトレッキング用の服装で
登っているのが目立ちました。
ベンロモンドへのスカイライン展望台からの道のりGPSトレイルマップ
GPSデータをダウンロード可能ベンロモンドトラックのスカイライン展望台から山頂へのトレイルマップ
ベンロモンド山頂へのスカイライン展望台からの高低差と距離グラフ
標高1300辺りのベンロモンドサドルまでの坂道傾斜と
サドル以降山頂までの坂道傾斜を比べるときつくなるのを確認できます。

スカイライン展望台からの
高低差と距離グラフ
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