ミルフォードサウンドを見下ろせる唯一の半日ハイキング

 ニュージーランドへの観光で最も人気の高い景勝地の一つであるミルフォードサウンドには夏のシーズン中はたくさんの観光客が訪れます。今年も多くの観光客が連日車やバスでやってきていてミルフォードサウンドでの遊覧クルーズ船にたくさんの人が乗っています。

 またこのミルフォードサウンドまで山小屋を泊まり歩きながら訪れるミルフォードトラック参加者も連日このミルフォードサウンドにたどり着いています。それらの人たちはミルフォードトラックを歩き終わったその時に初めてこのミルフォードサウンドを姿を拝むことになり、途中の道中ではミルフォードサウンドの姿は見ることありません。そして遊覧クルーズ船に乗って改めて氷河によって削り取られたフィヨルドと呼ばれる入り江の姿を下から、地上から見上げることになります。

 このミルフォードサウンドの入り江の姿をどうしても上空から見下ろしたいと思う人は簡単な方法ではセスナ機やヘリコプターの遊覧飛行で上空を飛ぶことになります。

 けれどそんなにお金を掛けずに自分の足で山肌を登ってこのミルフォードサウンドへ続く渓谷の姿を見下ろすことの出来るトレッキングルートがあります。ゲートルードサドルルート(GertrudeSaddledaRoute)という名の半日ハイキングコースがこのあたりでは唯一のルートになります。

 このルートはトレッキング上級者向けのルートとなっていて途中結構危ないところも出てきます。また歩きぬく谷間は例年1月~3月ぐらいの夏の間だけ歩けるようなところです。

 山歩きが好きで少し体力も自身があれば、このミルフォードサウンドへの道のり上には半日ハイキングコースとして他にもキーサーミットやレイクマリアンと言ったところへのコースが有名ですが、このゲートルード
サドルへのコースは最もお勧めする所です。


(ゲートルードサドルルート入り口にある看板。サドルまでの道のり3.5km、往復で4時間から6時間と書かれている。そしてこのルートは体力がありトレッキング経験者のみのコースであること、そして道しるべの無いルートなので登山技術、ナビゲーション技術を持つ人向けと書かれています。実際歩き始めのところは道しるべもあり、途中からは石を積み上げたケルンがたくさん作られていてそれをたどっていくとこれまでに通った人たちによって出来上がった細い道が分かるでしょう。しかし後半は道跡の残らない大きな岩場になるのでそこはケルンを目安にしながらも的確なルート選択が必要になります。)

(12月15日のゲートルードサドルルート上にはたくさんの白や黄色い花を咲かせた高原植物が咲き乱れていました。今は主にいろんな種類のデイジーが咲いていますが、少し前まではここもマウントクックリリーが咲き乱れていた谷間でした。1月下旬ぐらいまでは高原植物の花が続々と開花していきます。)

(このルートの途中からはかなり急な斜面を登ることになります。けれど横手にはきれいな滝が見られ、今の時期はこの急な斜面にもたくさんの高原植物が白い花を咲かせています。)

(12月15日にこのルートを登った際はこのような雪渓の上を2箇所横切ることになりました。しかしこの雪は冬に積もった雪が残っているのではなく、春先に雪崩でこの谷間に落ちてきた雪が消え残っているものです。例年1月ぐらいにはこれがなくなります。けれどこの谷間は4月以降太陽が射し込まないようになって大きな岩場の表面が凍りつきます。こうなるとここは歩けなくなります。)

(谷間を登ってくると突然視界が開けてミルフォードサウンドまで見張らせる鞍部(サドル)に到着。ここにもたくさんのデイジーが咲き乱れていました。ここから帰路はまた同じ道のりになりますが、下りのほうが急斜面で恐ろしく感じるでしょう。)