オールブラックス対ワラビーズ17年の劇的幕切れ2ゲームを連続で見る

オールブラックス対ワラビーズ2017年ダニーデンオールブラックステストマッチ

2017年はオールブラックス、ワラビーズにとっても決して忘れられないゲームが続いた年になりました。その激戦2ゲームをダブルヘッダーで見るとより一層オールブラックスが好きになりますよ。

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オールブラックス対ワラビーズの2017年8月ダニーデンのゲームと10月ブリスベンのゲームはどちらも予想外の幕切れゲームで必見。

オールブラックス対ワラビーズ、ダニーデンでの2017年8月26日のゲーム

オールブラックス対ワラビーズ17年ダニーデン戦の背景と概要

オールブラックスは6月7月にブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズを迎え1勝、1敗、1分けの激戦を潜り抜けてきたメンバー構成

前週の8月19日シドニーでの対戦はワラビーズのデフェンスも崩れてオールブラックスが54-34で勝利していた。

8月19日のゲームではミスキックの無かったワラビーズ10; バーナード・フォーリーにとって悪夢のような一日になり、全5トライのコンバージョンキックは2本しか決められず、対するオールブラックスのボウデン・バレットが同じ5トライに対するコンバージョンを全て決めたことが最後の最後に大きく勝敗にかかわることとなった。

ワラビーズは前週よりデフェンスが改善されたがペナルティーが多く、このゲームではスクラムが圧倒される結果となる。ワラビーズのペナルティー数は13,オールブラックスのペナルティーは6。

オールブラックス対ワラビーズ17年ダニーデン戦ビデオ

FULL REPLAY | 2017 Bledisloe Cup G2: All Blacks vs Wallabies, Dunedin

オールブラックス対ワラビーズ17年ダニーデン戦の得点経過と見どころ

オールブラックスキックオフ後ボールを奪って左サイドからパスで右に展開する途中、15; イスラエル・ファラウがパスインターセプト!! そのまま70m独走してゲーム開始から25秒でワラビーズ・トライ

左サイドからのコンバージョンキックを10: バーナード・フォーリー外す // 0-5

オールブラックスはボールを支配、スクラムも強力で、ワラビーズはデフェンスを固める(前週のゲームではデフェンスが崩壊していた)

8分からワラビーズは初めて自陣から攻撃に転じることができ、

10分 オールブラックス陣地左サイドのワラビーズラインアウトをオールブラックスは一旦ドライブで押し返すが、7; マイケル・フーパーがモールからすり抜け、トライ。
コンバージョンも決まり 0-12

球場の雰囲気はオールブラックスサポーターにとって予想外の展開でショックを受けた感じで静か。

この後も優勢なのは断然オールブラックスだが、

14分 AUS陣地内センターライン近くのAUSボールのスクラムをオールブラックススクラムは強力に押し返すが、9; ウィル・ギニアがそのスクラム裏からすり抜けて一気にAB陣地に入り込み、マイケル・フーパー、そして10; バーナード・フォーリーに繋がり、ABデフェンスタックルもかいくぐってトライ。

少ないワラビーズサポーターは歓喜に舞い上がります。

10; バーナード・フォーリーは1回目のコンバージョンとほぼ同じ位置、左サイドからのコンバージョンキックをゴールポストに当てて外します。 // 0-17
(ダニーデンの球場は屋根付きドームなので風などの影響はキックプレイに無い)

オールブラックスは前半のまだ20分前ということ、ワラビーズのラインアウト、スクラムが弱点であることから19分のセンターライン近くでの相手ペナルティーをキックで得点を狙わず、タッチに蹴りだします。

21分 ワラビーズゴールライン手前5mのABボールのラインアウトから14; リコ・イオアネ がトライ // 7-17

ワラビーズは直後から反撃に架かり、AB陣地10mライン付近から連続アタック(14回)で22mラインまで詰め寄りますがオールブラックスの強力ラインデフェンスを崩せず攻撃が途切れます。

27分 オールブラックスのデフェンスペナルティーから得たAB陣地内右側38mの簡単に思えたペナルティーキックを10; フォーリーはこれまたゴールポストに当てて外します。ワラビーズ・コーチのマイケル・チェッカもこれにはあきれ顔。

これにめげずワラビーズはこの時間帯に得点を重ねたいのでAB陣地内で連続アタックを仕掛けますが、ABのデフェンスを崩し切ることができません。

32分 AB陣地内22mラインでのワラビーズボールでのスクラムもオールブラックスの強力フォワードに押し返され、ボールを奪われ、オールブラックスは一気にワラビーズ陣地へと速攻で引き戻します。

これ以降前半終了までオールブラックスはワラビーズ陣地で攻め続けます。

39分にはスクラムからのセットプレイで14; ベンスミスがゴールポスト下に飛び込みますが、これはTMOの結果ノートライとなり、ゴールライン前5mのABボールのスクラムになります。

この前半終了間際の時間にワラビーズは何とか得点を許さないで後半に入りたかったのですが、9; アーロン・スミスがスクラムからのボールを一つの大きなサイドステップでマイケル・フーパーを交わしてトライを奪います。これで14-17で前半終了。ABサポーターには後半への期待が高まる瞬間でした。

後半始まりから10分間ほどは激しい攻防の中、両軍共に素晴らしいデフェンスタックルを繰り出し、相手陣地22mを行き来する攻守の交代が繰り返されます。

51分にワラビーズ陣地10mでのペナルティーではオールブラックスはキックで同点にさせるよりトライ狙いにしてタッチラインに蹴りだします。

53分のラインアウトから4; ブローディ・レタリックがゴールラインになだれ込みますが、TMOの結果タッチダウンが認められないためにノートライとなります。しかしオールブラックスはワラビーズデフェンスにプレッシャーをかけ続けます。

ワラビーズはオフサイドなどのペナルティーなども続けてオールブラックスを自陣22mから引き離せません。

60分 ついに10; ボウデン・バレットが相手でフェンスラインをブレイクしてトライ。ついに逆転します。21-17

このまま勝利へとワラビーズを引き離していくと誰もが思っていました。

けれどこの日のワラビーズにも執念がありました。

65分にオールブラックスに攻め込まれているところでの自陣でのブレイクダウンでボールを奪った後はボールをパスでつないで10回目の連続攻撃でオールブラックス陣地22m内まで入り込み11回目のアタックで9;ウィル・ギニアがラインブレイク、ゴールラインに飛び込みトライ。21-22と1点差ですが、逆転します。

しかしこのコンバージョンキック(場所は1回目と3回目の場所とほぼ同じの左サイドライン寄りから)をバーナード・フォーリーはこれまたゴールポストに当て外します。コーチのマイケル・チャッカは”どないなってんねん!?”状態でした。

67分のキックオフ後オールブラックスは連続アタックに架かります。これにワラビーズも強力ラインデフェンスで立ち向かいます。

70分 オールブラックスもパスをつなぎながらラインデフェンスを崩そうとします。なかなか穴が見つかりませんでしたが、キックボールを上げることなくあくまでもボールを持ち続け、5回目の連続アタックでセンターラインを越え、9回目で10mラインを、そして18回目にやっと22mラインまで抜けるとその後の早いパス回しで相手デフェンスラインに穴を空け、そこに14; ベン・スミスが飛び込みトライとします。
28-22 となって誰もが時間的にも、ゲームの流れからもABの勝利を確信したと思います。

しかしこの日のゲームはここからゲーム終了まで予想しなかったことが連続します。

キックオフ後ABはセンターライン中央付近でペナルティーを犯します。このペナルティーをワラビーズはAB陣地22mライン前のタッチへと蹴りだします。このときにはまだABサポーターはほとんど心配はしていなかったと思います。

しかしワラビーズはラインアウトから一旦ドライブでオールブラックスデフェンスを下げ、その後パスを中央に回して、総攻撃で最後は12; カートリー・ビールがゴールポスト下に飛び込みトライを取ります。そしてこのコンバージョンは難なく決まり、残り4分で再逆転の6点差29-35とします。

ABサポーターには全く信じがたい光景となります。

そしてABサポーターもびっくりの秒殺トライがこの後生まれます。

77分にABのキックオフボールはピンポイントで10mラインを少し超えたところでNo8; キーラン・リードに合わせられ、相手のノックオンもあってボールはAB側に落とされ、それを拾い上げた11; リコ・イオアネがワラビーズ陣地に流れ込み、一旦パスで展開された後、再びキーラン・リードがボールを受けるとラインブレイク、そして左に一回パスで21; TJ・ペレナラに渡り、すぐさまデフェンスを交わしながら左のボウデン・バレットにパスを繋いで、そのままボウデンがゴールポスト脇に飛び込みトライ。このキックオフからトライまでが30秒。35-29

ワラビーズのキックオフは79分となって、ワラビーズには何もできずにゲームオーバーとなり、ワラビーズの夢も30秒で消し去ったゲームとなりました。

オールブラックス対ワラビーズ、ブリスベンでの2017年10月21日のゲーム

オールブラックス対ワラビーズ、ブリスベンでの2017年10月21日のゲーム背景と概要

ワラビーズはオールブラックスには2015年8月以来上述の8月26日のゲームを含めて、そして15年のワールドカップ決勝も含めて6連敗中だった

オールブラックスはこの年のアルゼンチン、南アフリカを含めたラグビーチャンピオンシップでは6連勝中だった。

オールブラックスのボウデン・バレットは前のゲームの南アフリカ戦前半でヘッドノックの為リーマ・ソポアガに交代したまま、このゲームでも欠場になったが、リーマ・ソポアガへの不安はゲーム中でも全くなかった、キックプレイも満足いく活躍だった。

この日の朝まで雨天で、ゲーム始まってからも小雨が降り続くWetコンデションで、芝が大量の水分を含んでいるためキックプレイが多くなり、プレイヤーのハンドリングミスなどが多くなった。特に前半はワラビーズに大きく影響していた

オールブラックス対ワラビーズ、ブリスベンでの2017年10月21日のゲームビデオ

2017 Bledisloe Cup Game 3 Australia v New Zealand

オールブラックス対ワラビーズ、ブリスベンでの2017年10月21日のゲーム得点経過と見どころ

6分 オールブラックスがワラビーズ陣地内に猛攻を仕掛ける中、9; ウィル・ギニアがリーマ・ソポアガをターゲットに強力タックルを浴びせ、ソポアガが出した浮いたパスを14; Reece Hodgeがインターセプト。そのまま自陣から75mを独走してゴールポスト脇にトライ。0-7

13分 ワラビーズのペナルティーでセンターライン付近からキックボールでワラビーズゴールライン手前8mほどに蹴りだし、そのラインアウトからはフォワードのピック&ゴーでゴールラインに詰め寄り最後はラックから出したボールをアーロン・スミスが弾丸パスでウィングのワイサケ・ナホロに渡し、ナホロが右隅にトライ。ソポアガのコンバージョンも見事に決まり、7-7

その後オールブラックスは固いラインデフェンスを引き、強烈なタックルが繰り出されたり、攻めては見事なオフロードパスが見られてオールブラックスが優勢に進み、

25分と29分にワラビーズのペナルティーをキックで仕留め、13-7となる。

この辺りはいつものオールブラックスの強さに満足する時間が続いた感じ。

ワラビーズもハンドリングエラーが続いたりしたけど、前半最後にやっと連続アタックが見られるようになって、

39分 自陣10mラインからたった12回の連続アタックという早くてテリトリーをどんどんうばう攻撃で最後は15; イスラエル・ファーラウがラインブレイクしてトライ。

バーナード・フォーリーのコンバージョンは外して前半13-12で折り返します。

後半始まってからオールブラックスのアタックにワラビーズは強いデフェンスで対抗、ボールを奪うと連続アタックで攻め込むがオールブラックスのデフェンスも崩れず、ワラビーズの攻撃は最後にため息で途切れる。

50分 ワラビーズの攻撃を守るラックでのペナルティーをオールブラックス陣地10mライン左サイドで犯し、ロングショットとなるペナルティーキックのチャンスを得るけどやっぱりバーナード・フォーリーはこれを外します。この辺りからコメンテイターはダニーデンの悪夢を語り始めます。

56分 ワラビーズはオールブラックス陣地内でのスクラムでのペナルティーやデフェンス・オフサイドのペナルティーを生かし、22m内のラインアウトからまずはドライブで押し込もうとしますが、硬く阻まれたので、バックスにボールを回し、そのバックスの速いパスワークで最後はWingのMarika Koroibete がダミアン・マッケンジーを押し倒しながら左隅にトライを取ります。これで13-17の逆点。

しかしこのコンバージョンをバーナード・フォーリーが外します。難しい角度でしたが、こうなれば笑ってしまいます。

この後から両軍のセンターラインを挟んでの激しい攻防が見られヒートアップしていきますが、何とかオールブラックスがテンポをつかみかけた時にブレイクダウンでペナルティーを繰り返し、自陣10mでのペナルティーキックのチャンスをワラビーズに与えます。(この時間帯オールブラックスは7連続でペナルティーを犯しています。そして23個のミスタックルに対してワラビーズは9個)

63分 ワラビーズはロングキッカーのリース・ホッジにペナルティ・キックを任せ、ホッジはその期待に沿い、しっかりとキックを決めて13-20とします。これでワラビーズサポーターも勝利の期待が高まってきます。

この後からこのゲームの見どころが始まるような感じでお互いの攻防がより一層激しくなり、すごいプレイが連続で見られます。

オールブラックスのテンポを早めた攻撃にのワラビーズは固いラインデフェンスでラインブレイクをなかなか許さなかったのですが、

70分 12番; サニービル・ウィリアムスと8番; キーラン・リードの連続する見事なオフロードパスのおかげでWingのリコ・イオアネがサイドライン際を駆け抜け左隅にトライを取ります。これで18-20

このコンバージョンキックは既にこの時間帯までには今日のメインキッカーだったソポアガは交代していたので、この日初めてのキックとなる15; ダミアン・マッケンジーが蹴ることとなり、さすがに左端からのキックを決めることが出来ずに逆転は出来ずに残り8分に望みをかけることになります。

72分のキックオフ後はオールブラックスサポーターも逆転を信じて、そしてワラビーズサポーターにとっては期待と不安が入り混じる騒然とした雰囲気に包まれます。

75分にオールブラックスが相手ペナルティーから22mラインまでキックで蹴りだし、そのラインアウトから猛攻が期待されましたが、ワラビーズはラインデフェンスでボールを奪い、すぐさまホッジがオールブラックス陣地のタッチラインにボールを蹴りだします。

これに対してタッチラインからクイックスローで速攻に架かるオールブラックスのバックスでしたが、センターラインまでボールを持ち走りこんだところでフォワードの18; オファ・トゥウンガファシがワラビーズ陣地から戻ってくるところと重なってしまい、これがオブストラクションのペナルティーになります。

78分 センターラインほぼ中央からのペナルティーキック、53mほどをリース・ホッジは見事にゴールポストのど真ん中に決め、18-23とします。

そして79分のオールブラックスのキックオフの際には10mラインに上げられたキックボールを今回はキーラン・リードも取ることは出来ず、ワラビーズボールになるのですが、ワラビーズボールのラックにカウンターアタックをかけてペナルティーを取ってボールを奪い返します。

このときには球場全体、そしてワラビーズのベンチにいるものさえ8月のダニーデンの再現があるかもしれないという不安顔になってました。79分40秒での22mライン内でのラインアウトからオールブラックスは一旦ドライブで押しますが、前進出来ないのでボールを展開、そして4度目のブレイクダウンでサム・ケインがノックオン。80分13秒でオールブラックスサポーターにとってはあっけない、ワラビーズサポーター、そしてワラビーズの選手全てにとっては歓喜の、Crowds goes crazyの瞬間になりました。