2008年オールブラックス対ワラビーズ9月13日ブリスベンでの激戦

オールブラックスvsワラビーズ2008ブリスベンのゲームオールブラックステストマッチ

オールブラックスの2008年トライネーション最終戦、ワラビーズとの対戦はその年最も重要で最も白熱のゲームになりました。81分まで勝敗が分からない手に汗握るゲームを背景や見どころ、ビデオなどを交えて解説します。

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オールブラックスをもっと好きになる、2008年敵地ブリスベンでのワラビーズ戦最終戦

2008年9月13日ブリスベンでのワラビーズ対オールブラックスがいかに盛り上がったのかその背景と注目選手

オールブラックスはこの年このゲームまでAUSワラビーズには1勝1敗、南アフリカには2勝1敗の戦績。

ワラビーズもこのゲームまでオールブラックスにシドニーで7月26日に1勝、オークランドで8月2日に1敗、南アフリカには2勝した後このゲームの前ゲームで大敗していることからオールブラックスと同じ3勝2敗であった。

といった両軍の成績からこの日のゲームが2008年の3か国で争奪されるトライネーションカップと両軍の間で決められるBledisloe Cupの行方を決めるとても重要なゲームでワラビーズのホームとなるオーストラリアブリスベンでのゲームだった。

この2008年からワラビーズのコーチにはクルセイダーズの監督だったロビー・ディーンがAUSラグビー史上初のAUS以外の国(NZ人)から就任。初戦の7月26日シドニーでのゲームは34-19というそれまでのAUSラグビー史上NZに対して最大得点差で勝利した後、8月2日にはオークランドで敗れ、そして南アフリカには8月30日には45点差という大敗を喫していることからこのゲームでの采配が非常に注目された。

オールブラックスのメンバーと注目選手

15: Mils Muliaina 14; Richard Kahui 11: Sitiveni Sivivatu

13; Conrad Smith 12; Ma’a Nonu

10; ダン・カーター / Dan Carter
このゲームではカーターのベスト・プレイが随所に見られます。ハイパントやタッチラインへのキック、そしてコンバージョンキックといったキックプレイからデフェンスやトライを決めるプレイなどでゲームをどんどん引っ張って行きました。

9; ジミー・コーワン / Jimmy Cowan
後半に交代するまで彼もこのゲームの攻撃をうまく仕立てました。

8; ロドニー・ソイアロ / Rodney So’oialo

7; リチャード・マッコウ / Richie McCaw

6; ジェロモ・カイノ / Jerome Kaino

このゲームでは最後までこの3人のフランカー陣がラインデフェンスを引っ張り、マッコウはいつも通りのブレイクダウンでの支配力を見せ、大事な場面でのカイノの強烈タックル、ソイアロのラインブレイクなどのアタックでも注目されました。

5; Ali Williams 4; Brad Thorn

3; Greg Somerville
1; トニー・ウッドコック / Tony Woodcock
このゲームではプロップの彼がウィングの役割で活躍する姿が爽快に見られます。

2; Andrew Hore

16; Keven Mealamu 17; John Afoa

18; Anthony Boric 19; Adam Thomson

20; ピリ・ウィープ / Piri Weepu
後半の重要な2トライを控えから出てきた直後に仕立て上げてます。

21;スティーブン・ドナルド / Stephen Donald
後半怪我のマア・ノヌに代わり投入されましたが、本来の10番の器量とデフェンス力が発揮されました。隠れたスーパーサブだったと思います。

22; Isaia Toeava

ワラビーズの注目選手

10; マット・ギットウ / Matt Giteau
良くも悪くもカーターと比較され、両軍のプレイメーカーであり、キッカーで、カーターより目立つプレイをしますが、このゲームでもパスや自らのアタックには目を見張るところがありましたが、いつものごとくそのキックプレイはこのゲームでも信頼性に欠けました。

13; ライアン・クロス / Ryan Cross
ラグビーリーグ出身で2008年にワラビーズデビュー、7月26日のオールブラックス戦がワラビーズ先発としてのデビューだったがそのゲームでトライを決めていて、このゲームでもデフェンス、アタックに大活躍だった。

オールブラックス対ワラビーズ、2008年9月13日ブリスベンでのゲーム

2008 Australia vs All Blacks, Test 3

オールブラックス対ワラビーズ、2008年9月13日得点経過と見どころ

主審は南アフリカの Jonathan Kaplan

ワラビーズキックオフ後からお互いラインデフェンスが固められ、細かいペナルティーが多い展開が30分ぐらいまで続き、主審から11分にはワラビーズに警告が、そしてオールブラックスにも25分に警告が出される。

4分 オールブラックスのラインアウトペナルティー、マット・ギットウはこのペナルティーキックを外す

ワラビーズはボールを保持することに終始してオールブラックス陣地に攻め込むが硬いラインでフェンスを崩せない。

12分少ないチャンスをものにしてオールブラックス 15: Mils Muliainaがトライ // 7-0

両軍ともに攻防が入れ替わるたびにチャンスができるけど、硬くて速いデフェンスにミスが出たり、アタックが途切れる。

22分 リチャードマッコウのブレイクダウンでのペナルティーでマット・ギットウがペナルティーキックを決める。// 7-3

ワラビーズはボールをつなぎ22回の連続アタックでオールブラックスゴールライン手前5mまで迫るがジェロモ・カイノなどのでフェンスタックルなどでフィニッシュまで行かない。

39分 ワラビーズスクラムからのセットプレイで15;アダム・アシュレー・クーパーがトライ、コンバージョンも決まり7-10
前半終了

後半オールブラックスのキックオフから始まり、反撃に入りそうな勢いをデフェンスで踏ん張り、逆にマット・ギットウの活躍もあってオールブラックスを引き離すトライを取ります。

43分 ワラビーズ 4 ジェイムス・ホウウェル トライ // 7-17 10点差が付く

このトライを取られた後からオールブラックスは逆襲に入って猛攻を掻けます。

ここから20分のオールブラックスの猛攻は見ごたえあり爽快です。

50分 オールブラックス 1; トニー・ウッドコック トライ // サイドライン際からのコンバージョンもカーターが見事に決め // 14-17 3点差に詰める

このトライ前後からオールブラックスのコーチ、グラハム・ヘンリーは控えを続々(4人)と投入します。この控えの投入の差(ロビーディーンはけが人以外の控え投入は2人だけでしかも70分過ぎだった)がこの後のゲーム展開に大きく左右されました。

そしてワラビーズの反撃、猛攻連続アタックもオールブラックスはパニックにならずにラインデフェンスを固めます。この時間帯にはお互いの強力デフェンスタックルが随所に見られます。

そしてワラビーズのデフェンスにも疲れや穴が出るようになってきて、

62分 オールブラックス 21; ピリ・ウィープ トライ // 21-17 逆転

この後もオールブラックスは攻撃のテンポを速め、ワラビーズはそれに耐えられなくなります。

67分 オールブラックス 10; ダン・カーター トライ // 28-17

これで一気にサポーターからの”オールブラックス”コールが高まります。

ここからワラビーズも反撃しますが、オールブラックスのデフェンスをワラビーズは破れません。より一層”オールブラックス”コールが球場に広がります。

78分 ワラビーズ 13;ライアン・クロスが単独で3人のデフェンスと共にゴールラインになだれ込みトライ // 28-24

残り2分で4点差になって望みを失わないワラビーズは一旦オールブラックスにボールを保持されるけどなんと79分59秒にラックでボールを奪い、自陣10mから連続攻撃をかけます。

しかし、オールブラックスのラインデフェンスは最後まで崩れることなくラックでボールを奪い返してゲーム終了となりました。