テカポのルピナスはこれから,星は深夜のみ

テカポに今年もルピナスの花が咲き乱れる季節がやってきます。けれど星空を見るには深夜まで起きてなくてはいけない季節にもなります。

テカポ周辺や標高が少し高い300m以上のNZ南島の高原地帯では毎年11月から12月にかけて、紫色、ピンク、青紫色、そしてクリーム色の花を咲かせるルピナス(英語ではLupin。NZの人にルピナスと言っても何のことだか理解してくれません。)がたくさん見られることになります。11月1日にテカポを訪れた際はまだ咲き始めといった感じでした。これからこの町もルピナスの花とミルキーブルーのテカポ湖、そして遠景に雪を頂いた山々といった色のコントラストがとても映えるシーズンがやってきます。

11月1日のテカポ周辺のルピナスはまだ咲き始めでした。写真に映っているルピナスの花の周りの茶色い茎は昨年の花で、それが全てこれから花をつけるルピナスです。

テカポの有名なカメラスポットである良き羊飼いの教会周辺はこれからルピナスの花が咲き乱れます。たくさんの人がその写真を撮りにやって来て、朝から夜まで人出が絶えないようになります。

良き羊飼いの教会を運河で挟んだ対岸の土手の辺りもたくさんルピナスがこれから咲きます。

11月以降3月中旬までのテカポは日の入りがとても遅くなります。つまり星が瞬き出すのが非常に遅くなります。星空で有名なテカポもこの時期にやってきて星を見るためには深夜まで起きてなければいけないことになります。日の入りがPM21時30分ぐらいまでになるので星が肉眼で見えるほど暗くなるのもPM23時ぐらいからになります。

11月1日は満月の4日前でした。テカポは月の明かりも非常に明るくて月夜は星が見えずらくなります。写真はPM22時50分にISO2500、F3.2、15秒の開放で収めたイメージです。教会の屋根の右上にサザンクロス;南十字星の4つの星が十字架としては逆さまになって映っています。

この南十字星も11月、12月は星が見え始める時間帯には地平線近くにある為テカポから南の緯度の場所(クイーンズタウンやダニーデンなど)でしか見れません。地平線近くに街の明かりがあるとさらに見つけることは難しくなります。

テカポで6月に肉眼でも見られる星

テカポは星を見るには最適なところと知られていますが、冬の期間がより一層その星を見るにはいい時期になります。NZの冬である6月25日、26日にテカポで肉眼でも見られた星を紹介します。

晴天の日が多くて、町の明かりなどの人工的な明かりが少ないテカポでも夜の時間が長くなって、気温が下がりより一層空気が澄んでくる冬の夜の方が星を見るにはいい時期となる訳ですが、6月から8月ぐらいまでがその時期にあたるでしょう。そのうちの月の明かりがない新月の6月25日の夜と6月26日の朝にテカポで星を見るチャンスがありました。

テカポ良き羊飼いの教会とミルキーウェイ

6月25日の新月の夜、PM20時45分ぐらいで良き羊飼いの教会を手前に東方向を見た夜空です。この時期はミルキーウェイ;天の川がこのような角度で見られ、頭上までつながっています。この様子を多くのカメラマンが写真を撮りに夜遅くまで訪れます。

テカポ良き羊飼いの教会とニセ十字、カノープス

この時期の南十字星は星が見られ始める時間にはほぼ頭上にあります。だから、良き羊飼いの教会を手前にした写真は撮ることはこの時間帯(この写真はPM21時に撮りました。)では無理です。この写真は南の方向を見上げているのですが、南十字星ではない一般的にニセ十字と日本では紹介されている星が映っています。そして教会の屋根の右側に光り輝く星がカノープスです。日本ではなかなか見るのは難しいカノープスはNZだと一年中見ることができますがやはりテカポの冬の方が見つけやすいでしょう。

そしてNZの冬に見られる星で一番重要なのはマタリキ;Matarikiとマオリ語で呼ばれる(日本語では昴)星となります。5月ぐらいから夜明け前の東北方向に見え始めるこのプレアデス星団(M45)はNZにとっての新年を迎える星にもなります。マオリにとっての新年の日はこのマタリキが見え始める5月以降の最初の新月の日となります。2017年のこのマタリキの日が6月25日だったのですが、その次の日の26日の朝にテカポでマタリキを写真に撮ったのが以下の2枚です。

テカポ良き羊飼いの教会とマタリキ、昴

マタリキは夜明け前、東北の方向に上ってくるのですが、テカポではこのように手前に良き羊飼いの教会、そのバックの山並みのすぐ上あたりに見つけることができます。この日の朝は快晴の夜で冷え込みもひどい朝だったので、この朝6時半ぐらいでは周りは満天の星空が見られます。この時期の日の出はAM08:10ぐらいなのですが、AM6時半ぐらいでも東の空が明るくなり始めています。この後1時間ぐらいするとさすがに夜明けの明かりでマタリキも見つけるには難しくなります。このまだ暗い6時半の時間でも私は肉眼ではその位置は見つけることができませんでした。双眼鏡を使えば見つけることができるかもしれません。この写真はアプリの星座表を頼りに位置を確認して撮影してます。光り輝く星は金星です。その下あたり、山並みのすぐ上あたりに星がまとまっているのがマタリキ、昴、プレアデス星団です。

6月26日テカポ良き羊飼いの教会とマタリキ

この日の朝はアメリカズカップのTV放映(AM06:30から)があったので撮った画像をしっかり確認することなくホテルに戻ったため、露出時間が20秒では長すぎたようで、星が流れていますが、教会とマタリキがこのような位置関係で写真に撮れることが分かったのでよかったです。クイーンズタウンの町の周辺では北から北東方向には山並みが迫っているのでこのようなマタリキの姿を見つけるには難しいところになります。

テカポで満天の星空見るには4月から9月の月末がお勧め

テカポの星空は今やNZ観光の目玉になっていますが、その星空を見るのは4月から9月の月末に訪れることをお勧めします。冬の間の晴れている夜に月の明かりが影響しない日に当たれば満天の星空を町からでも見上げることができるでしょう。

テカポで満天の星空を見たいなら、ぜひ夜の時間が長くなって、気温が下がって空気が澄み渡る4月から9月に訪れるといいでしょう。10月以降3月まではNZはサマータイムを導入して、緯度が高いテカポでは星が瞬き始めるのもPM22:00以降になるからです。

また、テカポにも月が昇るのですが、この月の明かりがあるとやっぱり星空は見えにくくなります。だから月末にあたる20日以降30日ぐらいまでが月の明かりも影響せずPM20時ぐらいからPM22時ぐらいの間、夕食後の星空観賞にも最適な時間帯になるでしょう。テカポの晴れている夜に月が昇ると半月でさえ、非常に月の明かりが明るいことを実感できるのですが、満月ともなると星が肉眼で見れるのも1等星ぐらいだけになります。満月の10日前ぐらいから1週間後ぐらいまではPM20時からAM00時まで月の明かりが星空観賞には影響があると思っていたほうがいいでしょう。

今年の5月から9月までの満月の日は、5月11日、6月10日、7月10日、8月8日、9月6日になっていて、その満月が昇ってくるのは大体PM17時半からPM18時の間になって、夜の星空観賞時間にはさんさんと満月の明かりがテカポにも降り注いでいることになります。詳しい月の状態と月の昇る時間,沈む時間などを知りたい方はコチラで調べることができます。

先日の5月8日のテカポの夜は雲の少ない夜になったのですが、満月の4日前であってもPM21時ぐらいには月の明かりが明るすぎて星の姿は肉眼では多くは見えませんでした。だけどこの月の明かりを利用した月光写真を撮ってみたので3枚を紹介します。

テカポの月光写真5月8日
良き羊飼いの教会を手前の歩道橋付近から撮った月光写真。この方角が北東になって写真の左上には満月に4日前の月が光り輝いています。だから後方の星はあまり多く映っていません。

テカポ月光写真5月8日 
良き羊飼いの教会と水路を挟んだ対岸から南東向きに撮影;ISO2500,露出10秒,F2.8、この条件でバックにはかなりの星が映っています。但し肉眼ではわずかにしか星は確認できません。

テカポ月光の元の良き羊飼いの教会
月の明かりが明るいときはテカポ湖の水の色もきれいに写真では捉えることができるかもしれません。但しテカポ湖はこの教会やテカポの町から北の方向に広がり、月は北を回って西へと移動するので湖の水の色と星や北側に広がる南アルプスの雪化粧は一緒に捉えることはここからは難しいでしょう。写真はISO4000,露出8秒,F2.8

 

テカポの満月一日前の夜の教会撮影

テカポでも満月の明かりの元ではやっぱり満天の星空は見れません。そんな時には月の明かりを利用した夜空の撮影も面白いのではないでしょうか?10月15日は満月の一日前でしたが、雲の無い夜になったテカポで月光写真にチャレンジしてみました。

10月15日のテカポは朝から快晴に恵まれ、湖も素敵なミルキーブルー色で光り輝く一日になりました。この辺りは先週にかけて寒波が11日と13日の2度に渡って通り過ぎて、10月始めにはほとんど冬の雪が消えかけていた山の上も雪化粧が戻って来ました。そのおかげで15日はとても素敵な風景が見られる春の一日になりました。そんな雪化粧した山並みと、小さな石造りの教会(良き羊飼いの教会)とミルキーブルーの湖の姿を一枚の写真にとらえてみようと満月(実際は満月の一日前)の明かりの元で写真撮影にチャレンジしてみたということです。

テカポ良き羊飼いの教会夕焼け

10月15日にテカポでの月が昇ってくるのがPM18:40ぐらい、日の入りがPM19:50.そしてテカポの東の山並みから月が顔を見せる時間には良き羊飼いの教会や東の山並みが夕焼けで映える日にもなりました。この写真はPM19:30に撮影したものです。この夕焼けもテカポは素敵なところです。

テカポ10月15日PM17:30

10月15日の日中は快晴に恵まれ、空のスカイブルーとテカポ湖の湖のミルキーブルー、そして雪化粧した山並み、教会の周りはもうすぐ咲き始めるルピナスの葉っぱなどの新緑が映えて鮮やかな色合いの風景写真が撮れました。

テカポ月光写真

これが満月の一日前の明かりの元にPM23時に歩道橋から撮った写真です。ISO2500,F3.2,SS/5秒といったセッティングで撮りました。歩道橋からだと教会、湖の端の山並みが北側になり、月はほぼ真上の北寄りにあります。月の明るさがいかに明るいかが分かるでしょう。それにしても教会の周りは月夜でも、夜中でもたくさんのカメラマンが集まっているのが分かるでしょう。

テカポ月光写真

日中に教会の写真を撮った場所と同じところからPM23:10ぐらいに撮った月光写真です。夜に撮ったことが分かるかもしれませんが山並みの上には星も捉えています。雪山と教会、湖のミルキーブルー、そして星も少し一枚の写真にとらえているつもりで自己満足です。

テカポ月光写真

少し北よりの湖畔近くまで移動して撮った写真です。少し月明かりを後ろから浴びるようにすると雪山は入りませんが星の数は増えます。南十字星ぐらいの明るい星は満月でも肉眼で見つけることができるのですが、さすがに月の明かりがある夜は(半月でも)銀河、天の川までは映し出すことは難しいでしょう。

 

テカポのホテル予約,12月~2月はすでに無理

テカポのホテル予約が今年もすでにシーズン中は空きがない状態になっています。12月から2月にかけての観光シーズン中はほぼテカポにあるどの宿泊場所も予約ができない状態になっています。

テカポはここ4-5年の間ずーっと観光シーズン中のホテル不足に悩まされています。今年も9月の段階で観光客がたくさんNZに訪れ、夏休みにもあたる12月から2月までの観光シーズン中はホテルの予約がほぼ連日埋まっている状態になっています。

通常、大きなホテルは旅行会社などによってまとまった数の部屋は仮予約されていますが、1か月前ぐらいには支払い請求が請求されることから売れ残っている部屋はホテル側に旅行会社から返却され、ホテルがその部屋を一般にも予約できるようになり、一か月前ぐらいにそれまで予約が埋まっていた日も、ポツンと空き部屋が出てきたりします。けれどこのテカポはホテルの数が非常に少ないところにここ4-5年の間に日本人と中国人が星空を見るために大挙押し寄せるようになっていて、旅行会社の売れ残りが期待されるはずがないような状態が続いています。

このおかげでテカポのホテル以外の旅行会社などに販売委託などしてない、バックパッカーやホリデーハウスやB&Bに至るまでテカポにある宿泊施設は12月から2月にかけてはどこも満室状態が続くようになっています。このバックパッカーやホリデーハウスなどは個人客からの直前キャンセルをなるべくなくすためにもこの観光シーズン中は2泊以上しないと予約は受け付けられないようにまでしています。17年の旧正月が1月28日(土)ということからこの2泊以上から予約ができないことになるのが今シーズンは12月から2月、もしくは3月いっぱいまでとなっていてますます個人旅行でNZ南島を周遊するには難しい状況を作り上げています。

これからテカポも宿泊してNZ南島を周遊する計画を立てようと考えている人はわずかに残されたテカポの宿泊できる日に併せて日程を組むか、テカポに泊まるのをあきらめるか?日程を3月以降にずらすことを考えた方が良いと思います。

テカポペッパーズリゾートホテル11月予約状況カレンダー
テカポのペッパーズ・ブルーウォーター・リゾートの11月上旬の宿泊予約状況カレンダー

テカポの人気リゾートホテルであるペッパーズ・ブルーウォーター・リゾートのこれからの予約状況は12月から2月一杯まではほぼ満室状態です。さすがにクリスマスの日から1月7日と旧正月前後である1月26日から2月4日までの間は部屋数もかなりあるこの高級リゾートホテルでさえ予約で埋まっています。11月から12月28日までの間、1月8日から1月17日までの間に時々予約が可能な部屋も見つけることができるだけで、今の段階なら3月以降には予約可能な部屋がまだたくさん見つけることができるようになります。

テカポゴッドリーホテル17年2月の予約状況カレンダー
テカポのゴッドレーホテルの17年2月の予約状況カレンダー

日本の格安ツアーや中国のパッケージ旅行でよく利用されるテカポのゴッドレーホテルはやはりツアー向けに部屋が抑えられているようなので、11月8日から2月18日までは満室状態が続きます。そのあとの2月19日以降でさえ4月に入るまでは時々にしか空きがある部屋を見つけることができません。

星空を見るためにテカポに泊まりたい人は、12月から3月までは日の入りも遅いため星空がまともに見えるのは真夜中になることもあるので、この時期にやってくることはあきらめて日の入り時間も早くなるし、ホテルも空きが多くなる4月以降にやってくることを今から計画された方が良いでしょう。